イースターを子どもと楽しもう!イースターの由来・楽しみ方
イースターとは?
クリスマスやハロウィンなど、日本で根付いている海外由来の行事も多いですよね。「父の日」や「母の日」も、実はアメリカ由来の行事なのだとか。しかし西洋でクリスマスよりも大切にされているという「イースター」は、日本では名前しか知らないという人も少なくありません。
そもそも、イースターとはどのようなものなのでしょうか?
イースターとは「イエス・キリストが復活したことを祝う日」
神の子として教えを広めていたイエス・キリストは、弟子のひとりであるユダに裏切られ、十字架にかけられて処刑されてしまいます。しかし「イエス・キリストは3日後に復活する」という予言通り、キリストは復活し、弟子の前に姿を現し40日間ともに過ごしたのちに天へ昇っていったのだそうです。
そんなキリストの復活を祝う行事が「イースター」であり「復活祭」とも呼ばれています。
イースターはいつ?
キリストは、処刑された3日後の日曜日に復活したといわれています。そのため、イースターは春分の日の直後の満月の夜から数えて、最初の日曜日と決められているそうです。明確な日付が決まっているわけではなく、3月にイースターが訪れることもあれば、4月になることもあります。
イースターの日付は、カトリックやプロテスタントなどの「西方教会」と正教会などの「東方教会」で異なる点にも注意が必要です。西方教会では、私たちが普段使っている西暦であるグレゴリオ暦が使われており、春分の日は年によって変わることがあります。
一方東方教会では、旧太陽暦とも呼ばれるユリウス暦が採用されています。ユリウス暦では春分は3月21日と定められており、さらに「満月の日」は教会暦朔望表というもので決められた日が基準となります。
そのため西方教会では2021年のイースターは4月4日、2022年は4月17日ですが、東方教会では2021年のイースターは5月2日、2022年4月24日となっています。日本では一般的に、西方教会と同じ日程でイースターが行われることが多いようです。
イースター休暇も設けている国もある
イースターは欧米諸国などではクリスマスより重視されており、なかにはイースターの日を含めた金曜日から月曜日までの4日間をイースター休暇としている国もあるそうです。
イースター島は関係がある?
イースター島といえばモアイ像で有名な島ですが、その名前からイースターと関係があるのではないかと思う人も多いでしょう。実はイースター島は、1722年のイースターの日に発見されたため、その名がついたとされています。
イースターの由来
イースターといえば、卵やうさぎをイメージする人も多いのではないでしょうか?それでは、イースターと卵やうさぎにはどのような関係があるのでしょうか?
卵の由来
イースターのシンボルといえば、やはり色とりどりな装飾がされたイースターエッグですよね。卵はキリスト教では生命の誕生の象徴とされており、殻を破って生まれることがキリストの復活を表しているといわれています。
イースターエッグは、国によって装飾が異なり、卵の色を染めて木に吊るすところもあれば、ビーズで装飾をする国もあるそうです。またイースターエッグにはさまざまな絵柄のものがありますが、それぞれの絵柄にも意味があるのだとか。例えば、星は「キリスト」「厄除け」木は「繁栄」へびは「魔よけ」などの意味が込められているといいます。
またイースターエッグはカラフルな色に染め上げられていますが、赤には「太陽」「キリストの血の色」緑には「豊穣」「子孫繁栄」などとそれぞれの色にも意味があるそうです。
うさぎの由来
イースターには、数百年以上前からうさぎが登場しているといわれています。うさぎは一度にたくさんの子どもを産むだけでなく、妊娠期間が1ヶ月程度と短く、1年に複数回妊娠・出産します。そのため海外ではうさぎは子孫繁栄の象徴とされており、イースターのシンボルになったのではないかといわれています。
また、クリスマスにサンタクロースが来るように、イースターにはうさぎがバスtケットにお菓子やおもちゃなどのプレゼント入れ、子どもに届けてくれるともいわれているそうです。
ほかにも、イースターエッグを探す遊び「エッグハント」をしていると、草陰からうさぎがでてきて、その場所をみるとイースターエッグが落ちており、実はうさぎがイースターエッグを隠していたという逸話もあるのだとか。
ちなみに「イースター(Easter)」という言葉は、ゲルマン神話に登場する春の女神「エオストレ(Eostre)」に由来するといわれています。そんなエオストレが野うさぎを從えていたことから、うさぎがイースターの象徴となったという説もあります。
子どもとのイースターの楽しみ方
イースターを子どもと楽しもうと思っても、どのようなことをすればいいのか悩んでしまいますよね。そんなときにおすすめの楽しみ方をご紹介します。
イースターエッグ作り
イースターといえば、欠かせないのがイースターエッグですよね。イースターエッグは市販のものを用意してももちろんいいですが、子どもといっしょに手作りするのもおすすめです。
手軽に作りたい場合は、ゆで卵に食紅などで色付けをしたり、100均などで売られている卵型のプラスチックケースに装飾をしたりしてはいかがでしょうか?また本格的に卵の殻を使って作りたい場合は、下記の手順で中身を取り出してみてくださいね。
【イースターエッグの下処理の手順】
- 卵と針をきれいに洗う
- 針を使い、卵の上下に一か所ずつ穴を開ける
- つまようじなどを使い、下の穴を3~4mmの大きさになるまで広げる
- つまようじなどを使い、黄身をつぶす
- 卵を器の上に置き、上の穴に息を吹きいれる
- 中身がなくなったら、水を入れて上の穴から息を吹きいれる
- きれいになるまで⑥を繰り返す
手順が多く難しそうに感じられるかもしれませんが、何度か練習すればスムーズに下処理できるようになるでしょう。卵の殻がきれいになったら、絵具やペンなどを使って色を塗ったり、絵を描いたりしてみてくださいね。ビーズやリボンなどでデコレーションしてもかわいいですよ。
エッグハント
エッグハントとは、隠したイースターエッグを見つける宝探しのようなゲームです。手作りしたイースターエッグやチョコエッグ、卵型のカプセルにお菓子を詰めたものなど、子どもが喜びそうなイースターエッグを隠してみてはいかがでしょう?
イースターエッグロール
イースターエッグロールは、ゴールを目指して卵をスプーンなどで転がす遊びです。アメリカのホワイトハウスなどでも恒例行事となっている、イースターの定番の遊びなのだとか。
簡単そうに感じられるかもしれませんが、卵は楕円形できれいな丸型ではないため、思い通りに進めるのは意外と難しいもの。大人もつい夢中になって遊んでしまうことでしょう。積み木などを使ってコースを作ったり、障害物を設置したりしてもいいですね。
イースター・ボンネットを作る
イースターにニューヨークで行われる盛大なイースター・パレ―ドでは、イースター・ボンネットという華やかな帽子を被る風習があります。卵やうさぎ、花などの春らしい飾りが満載のイースター・ボンネットを子どもと作ってみてもいいですね。
土台となる帽子は、100均などに売られているハットや麦わら帽子で大丈夫なようです。飾り付けには、イースターらしい卵やうさぎ、ひよこなどのモチーフはもちろん、羽飾りやリボンなども人気です。
飾り付けを楽しむ
イースターエッグやイースターバニーはもちろん、モビールやガーランド、リースなど、イースターの飾りを用意して部屋をデコレーションしてみてもいいですね。かわいく部屋を飾れたら、子どもといっしょに記念撮影を楽しんでみてはいかがでしょう?きっと素敵な写真が撮れるはずですよ。
エッグ&スプーン・レース
エッグ&スプーン・レースとは、スプーンの上に卵を乗せ、落とさないようにゴールまで運ぶゲームです。本物の卵を使うと落としたときに割れてしまうので、卵型のカプセルやチョコエッグなどを使って行ってもいいでしょう。
子どもの年齢や発達に応じて、スプーンの大きさを変えたり、お玉を使ったりすると難易度を調整しやすいですよ。
さいごに
日本ではあまりなじみのないイースターですが、その意味や由来を親子で学び、いっしょに楽しんでみてはいかがでしょうか?さまざまな楽しみ方ができるので、子どももきっと喜んで参加してくれるはずですよ。