遊びのインスピレーションは絵本から!感性を刺激する遊びアイデアをご紹介
絵本遊びの3つのメリットは?
ここではまず、「絵本にまつわるアイデア遊び」がおすすめな理由をご紹介します。
大好きな絵本にまつわるアイデアなら子どもの反応が良い!
小さなころから繰り返し読んでいる大好きな絵本。その世界観やアイデアをモチーフにした遊びは子どもウケ抜群です。
そもそもアイデアのもととなる絵本が子どもの興味を引くように作られているので、そこから仕掛けのアイデアやキャラクター、カラーセレクトをマネするだけでも自然と子どもウケする工作が作れてしまいます。
イチからオリジナルで遊びや工作のアイデアを考えるのは大変なことですが、絵本をモチーフに遊びを考えれば、一目見て「あ!○○だ!」と既視感から良い反応をしてくれるはず。
遊びの導入部分で良い掴みとなってくれるので、大人にとっても子どもにとっても敷居が低く、楽しい遊び時間が実現できそうですよね。
絵本がもっと好きになる
絵本をモチーフとしたアイデア遊びは、その絵本の世界観や仕組みを読み込んでいるからこそ楽しめるもの。子どもといっしょに考えたり作ったりすることで、物語や絵本の内容により深い理解を示すことができるでしょう。
特に長年愛されている子ども向け絵本には、時代を超えたイマジネーションの種が詰まっています。アイデア遊びを通して絵本への理解を深めることは、子どものクリエイティブな感性をより伸びやかに成長させることに繋がるはずです。
仕掛けに興味を持ってくれる
絵本アイデア遊びのモチーフにしやすいのはいわゆる「仕掛け絵本」。
穴あきの仕掛けや鏡の仕掛けのほか、つまみを引いたり、折られたページを開いたりして絵本の世界を楽しめるもののことです。
絵本の仕掛けを基に工作の趣向を凝らすことで、構造への興味や想像力も育んでくれます。
おすすめの絵本のアイディア遊び5選
ここからは絵本にまつわるアイデア遊びを名作絵本の内容と共に”5選”ご紹介。どれも挑戦しやすいものばかりなので、おうちにあるものでぜひやってみてくださいね。
わたしのワンピース
まずご紹介するアイデア遊びは「わたしのワンピース」を基にしたもの。「わたしのワンピース」は1969年に出版され、現在でも多くの子どもたちに愛されているロングセラー名作絵本です。
主人公であるうさぎさんが、空から降ってきた白い布でワンピースを作るという物語。そのワンピースを着てお散歩をすると、ときにはお空の模様に、ときにはお花畑の模様に…という風に、環境に合わせてワンピースの柄が変わっていくのがこの絵本の楽しいところ。
そんな物語をモチーフにしたアイデア遊びが画用紙を切り抜いて制作したこちら。
構造はいたってシンプルで、画用紙にうさぎさんのイラストを描いてワンピース部分だけをカッターで切り抜いただけ。
さまざまな物にかざして見ると、絵本の世界そのままにうさぎさんのワンピースの柄へと早変わりします。おうちのなかでうさぎさんに似合う柄を探してみても良いし、お散歩のときに持って行って道端に咲いているお花やお空にかざして見るのも素敵ですよね。
絵本の物語を通して、世界をちょっと違う視点から見ることができる単純ながら大人も子どもも楽しいアイデア遊びです。
しろくまのパンツ
続いてはクリエイティブユニット「tupera tupera(ツぺラツぺラ)」が手掛ける人気絵本、「しろくまのパンツ」からアイデア遊びをご紹介。
鮮やかな色彩と、どこかシュールで印象的なキャラクターが魅力のtupera tuperaワールド。
中でも人気の「しろくまのパンツ」は、主人公のしろくまくんのパンツを探すユニークなお話です。ページにはさまざまなパンツ型の穴あき仕掛けが施されており、次のページをめくると誰が持ち主のパンツかわかる仕組み。
こちらのアイデア遊びも穴あきを利用したもの。画用紙にしろくまくんのイラストを描いて、パンツ部分をカッターで切り取るだけで完成です。ちょっぴり驚いた表情に描くと遊ぶときの臨場感が出るのでおすすめ。
こちらもお部屋やお外でさまざまな物にかざして見ることで、あらゆるものがしろくまくんのパンツに変身してしまいます。tupera tuperaの世界観を感じるなら、できるだけカラフルなものや大きな柄のあるものにかざして見ると良いでしょう。
例えば子どもの服にかざして、「これはしろくまくんのパンツかな?あ!○○くんのお洋服だった!」など、楽しく声かけをしながら親子でしろくまくんにぴったりのパンツを探してみてはいかがでしょうか。
きいろいのはちょうちょ
独特のイラストレーションと色彩感覚に根強いファンも多い五味太郎の絵本。ロングセラーとなっている定番絵本はたくさんありますが、ここでご紹介するのは五味太郎仕掛け絵本の代表作「きいろいのはちょうちょ」です。
ページには黄色いちょうちょの形の穴があいていて、主人公の男の子がアミをかぶせて捕まえようとする物語。次のページをめくると、そこにあるのはちょうちょではなく黄色い花やひよこたち。
なかなかちょうちょが捕まえられないことにヤキモキしつつ、リズム感や色彩が子ども心をとらえる仕掛け絵本となっています。
そんな「きいろいのはちょうちょ」をモチーフとした工作がこちら。画用紙に網の形を描き、ちょうちょ型の穴をカッターであけました。持ち手部分には割り箸やストローをセロテープでくっつけて、絵本に出てくる虫取り網を再現。
こちらの網をさまざまな物にかざして、絵本のようにちょうちょ探しをするというアイデア遊びです。お部屋の中や、お外でのお散歩時間に「きいろいものどこにあるかな?」と声をかけて色探しをするというのも楽しそうですよね。
まだ言葉がスラスラ出てこない小さな子どもでも、色探しならいっしょに楽しんで行えるはず。網を複数作って兄弟姉妹できいろ探しゲームをするのも盛り上がるのではないでしょうか。
また、「このきいろは、○○でした!」など物の名称も楽しく学んでいけることも知育に繋がるおすすめポイントです。
きょうのおやつは
続いては一風変わった仕掛け絵本としてメディアでも話題となった作品、「きょうの おやつは」をご紹介します。
物語らしい物語はなく、おやつのホットケーキを作る工程が描かれている内容ですが、この絵本の面白さは仕掛けの部分にあります。
こちらの絵本は鏡のようにピカピカと反射する特殊なページが特徴。反対側に描かれたイラストが角度によって映り込み、まるで目の前に本物の卵や小麦粉があるように立体的に見える仕掛けです。
鏡の映り込みや反射だけでなく、おやつづくりの工程についても学べる素敵な絵本となっています。
そんな「きょうのおやつは」を基にしたアイデア遊びがこちら。
洗面台やお風呂場などの大きめの鏡を利用して、イラストを切り貼りした物の下に半分だけ描いたお皿やボウルを添える遊びです。
絵本と同じようにボウルに卵を割ったような立体感が楽しめて、おやつづくりをしているような感覚に子どもも大喜び間違いなし。
あらかじめ家中の鏡にイラストを仕掛けておいて、子どもたちに半分だけのお皿イラストを持って探してもらうなんて遊びも楽しそうですね。
不思議な映り込み遊びはアレンジ次第で色々な遊び方が発見できるかもしれません。
絵本カバーをパズルにアレンジ!
最後にご紹介する絵本アイデア遊びは、絵本の世界観ではなくカバーからインスピレーションを得たものです。
絵本の表紙を守っているカバーは、購入後は外して保管しているだけ…なんてご家庭も多いのではないでしょうか?あるいはすぐに捨ててしまう、というご家庭もあるかもしれません。
でも、カバーもアイデア次第で立派なおもちゃに大変身。
厚紙や段ボールに貼りつけて、バラバラにカットするだけで大好きな絵本の表紙柄パズルにリメイクできてしまうんです。何度も繰り返し読んだ絵本なら、絵柄も自然と覚えているはず。ちょっと難易度高めのピース数にするも良し、不思議な形のオリジナルパズルを作るも良し。
活用方法に悩む絵本のカバーも、子どもの知育にぴったりのおもちゃになります。
さいごに
名作絵本を基にしたアイデア遊びをご紹介しました。いずれも画用紙やカッターなど家にあるものですぐに作れる簡単な遊びばかりです。おうち時間の知育や、お散歩のお供のちょっとしたアイデアとして活用すれば子どもたちもきっと喜んでくれますよ。
絵本には子どもの感性を豊かにするイマジネーションがぎゅっと詰まっているもの。ただ読み聞かせをするだけでなく、より深く絵本の世界を楽しめるアイデア遊びが子どものクリエイティブを伸ばします。ぜひ子どもといっしょに大好きな絵本についてお話ししながら作ってみて下さいね。