【1歳半健診】子どもへの言葉の教え方&おすすめオモチャ
1歳半健診では「言葉の発達」のチェックがある
1歳まで、健診と予防接種で小児科通いが忙しかったですよね。1歳を過ぎるとパタッと小児科に通う用事がなくなります。そして、忘れたころにやってくるのが「1歳半健診」。子どもが1歳半~2歳の間に、お住いの市町村の小児科で受けられます。料金は無料です。
1歳半健診の検査項目
- 体の発育状況のチェック
- 精神の発達状況チェック
- 生活習慣のチェック
上の検査項目の「精神の発達状況チェック」の中には「積み木の積み重ね」「指差し」「発語の数」の確認があります。発語は、意味がある単語5~6語出ているかがチェックされます。私の通っていた小児科では「言葉は何個出ますか?3語くらい出ますか?」と看護師さんに聞かれました。
1歳の子どもの言葉の発達目安
1歳を過ぎると、言葉を1、2語発する子どもが少しずつ増えてきます。初めて発する言葉は「初語」と言います。
初語ランキング上位には、「(いないいない)ばぁ」「まんま」「わんわん」「ママ」「パパ」「はい」「バイバイ」「アンパンマン」などがあります。母親なら、子どもに真っ先に「ママ」と言ってもらいたいものですが、意外にも「わんわん」や「アンパンマン」などの方が先に言えるようになったという話もよく聞きます。
実際に、我が家の長男の初語は「あー美味し」でした。先に「パパ」といえるようになり、「ママ」といえるようになったのは、「パパ」の約4ヵ月後くらいでした。もしかすると、母親である私は、いつも長男のそばにいたので「ママ」と呼ぶ必要がなかったのかな?と、ポジティブに捉えました。
また、言葉はまだ発していなくても、「うん」と頷いたり、「イヤッ」と体全体のジェスチャーで表現する子どももいます。基本的には、音や声がした方向に反応し、耳が聞こえていたら大丈夫です。言葉が無くても、例えば、家族が子どもに向かって「おいで」と言うと、反応して寄ってくるなど、家族の要求に答えた反応をしてくれれば心配はいりません。
1歳半になってもまだ「あー」「うー」「うまうま」など喃語だけの子どももいれば、1歳にしてもう2~3語を発することができる子どももいます。言葉の発達速度は、環境や個性によって大きく左右されます。1歳ですぐに言葉が話せなくても、あまり心配する必要はありません。
言葉の発達に男女差は本当にある?
子育てで、男女の性別の違いについての話題で「女の子の方が男の子に比べて成長が早い」「女の子は男の子より早く言葉を話す」といったことを聞いたことはありませんか?
確かに、女の子の方が子ども時代はやや成長が早く、性別で成長の違いは多少あるといえます。例えば、言語や指先を使う時に使う脳の部分は、男の子より女の子の方が約6年ほど早く成長するそうです。なので、女の子の方がお話し上手になりやすいそうです。(参考:初期言語発達における性差,利き手要因の分析、山下 由紀恵・小椋 たみ子・村瀬 俊樹)
男の子の母親は、女の子と比べて言葉の発達が遅いと悩みがちです。実際に、我が家の長男は1歳半健診の時に2語しかしゃべれませんでした。なので、一時期は、市の保健士さんが長男の発達の確認のために、自宅に来たり、電話で様子を確認されることがありました。
保健士さんの対応は良かったのですが、私自身はたった1度の健診チェックで、長男の発達障害を疑われた気分でやるせない気持ちになったことがあります。長男が3歳になったころには、問題がないと思われたのか、市の保健士さんが自宅に来たり、電話がかかることはなくなりました。
小さい子どもは発達の差が大きいです。ついつい、男女の性別の違いにばかり注目してしまいがちですが、最も大切なのは子ども1人1人の「個人差」です。それぞれの子どもの成長に合わせて言葉を覚える機会、言葉を発する機会を作ることがコツです。
子どもへの言葉の教え方
子どもに「言葉」を教えるには、子どもとのコミュニケーションをとる機会を増やすことが大切です。子ども自身が言葉を発したい、何か言いたいと思わせる環境を作りが言葉の発達を助けます。すぐにできることをいくつかご紹介します。
いないないばあ
喃語にも似た短い単語「ばあ」は、幼い子どもでも言いやすい言葉です。「いないないばあ」を子どもにしてあげると、とても喜んでくれます。真似して「いないないばあ」をする子どももいます。
1歳半健診をする時期に、長男は「いないないばあ」の「ばあ」は言えてました。しかし、こんな簡単な言葉は発語の1つにならないと思い、健診のときに伝えずに後悔した覚えがあります。健診の時に「いないないばあ」の「ばあ」が言えていたら、発語の1つとして伝えるとカウントしてもられる可能性があります。
指さしをして名前を言う
子どもは言葉を話したくても、そもそも言葉を知りません。子どもが好きそうなオモチャや食べ物、日々の生活でよく使うものを指さして言葉を教えてあげましょう。1度だけでなく、日々繰り返し指さして言葉を教えることで、子どもの頭の中にしっかりと記憶されます。
感情を伝える
物や形に残らない感情を表す言葉は、日常的に子どもに伝えてあげないと、理解するのに時間がかかります。子どもの気持ちを代弁してあげるように「嬉しいね」「楽しいね」「面白いね」「美味しいね」「悲しいね」「怒ったぞ」と言って、その時の子どもの感情を伝えてあげましょう。子どもが良いことをした時に「ママ 嬉しいよ」と気持ちをしっかりと伝えてあげると、子どもの言葉と心の成長に良い影響が期待できます。
買って良かった!言葉の発達をうながすグッズ
必ず必要なものではありませんが、言葉の発達に良いオモチャがあると子どもも家族も楽しく言葉の練習ができます。今回は、著者が実際に子どもの為に購入して良かったグッズを2つご紹介します。
頭のいい子を育てるプチあかちゃんごおしゃべりリングカード
赤ちゃんが早く話すことができる言葉ランキングトップ100語が、リングカードになった商品です。カードには分かりやすくて可愛いイラスト付きです。まだ文字が読めなくても、イラストを見ながら言葉を覚えていくことができます。
長男の言葉数が少ないことが気になり、2歳頃に購入しました。繰り返しリングカードを見せることで、リングカードの言葉をドンドン覚えてくれました。子どもがリングカードを持ってきて“やって欲しい”とせがむくらい好きなグッズでした。
郡上八幡のもじ積み木
ひらがな50音の文字とイラストがプリントされた積み木です。国産の木材で作られた知育玩具。積み木にしたり、ドミノ倒しをしたり、言葉の勉強をしたりと、いろいろと遊べる商品です。
我が家は「ふるさと納税」の制度を利用してこの積み木をもらいました。言葉と「ひらがな」を覚える為に「あ あひる」「い いちご」「う うさぎ」と言いながら、積み木の文字とイラストを見せて勉強させました。おかげで長男は「ひらがな」を3歳になる前から読めるようになり、絵本の「ひらがなの文字」を指さしすると読めるようになりました。
さいごに
言葉の発達には個人差があります。1歳半健診で、言葉の発達が遅いと診断されても、後で急に成長する場合もあります。子どもが音や声に反応して耳が聞こえていたら、あまり心配しすぎないで大丈夫です。日頃から、子どもとたっぷりとコミュニケーションを取って言葉がけをしていけば、言葉と心の成長に良い影響を与えます。楽しく親子で言葉の練習をしていきましょう。