赤ちゃんから英語教育を始めることには、どんなメリット・デメリットがあるのでしょう？

赤ちゃんや幼児は、言語の聞き分け能力が高いといわれています。その中でもとくに音の区別が得意で、大人にとって区別が難しい「L」と「R」も簡単に聞き分けられるといいます。赤ちゃんの頃から英語を始めることで、英語耳を育てることができるでしょう。

一方で、日本語が身についていない段階から英語教育を始めることで、母国語に影響がでる可能性が指摘されています。日本語の発達が遅れるだけでなく、英語も日本語も中途半端になってしまうことも。

ただ日本の普通の生活環境で暮らしているなら、赤ちゃんの頃から英語を始めても問題ないケースが多いようです。実は英語と日本語といった2つの言語は、脳の中の別の引き出しに記憶されることが脳科学の研究でもわかっているといいます。

しかし英語教育に熱を入れるあまり、日本語教育がおざなりになってしまうのは避けましょう。

赤ちゃんの英語教育は、どのように行えばいいのでしょうか？

赤ちゃんの英語教育を始める時期は、生後6～8ヶ月頃がいいといわれています。「L」と「R」の音の区別ができるようになるのが生後10ヶ月～1歳頃だとされているので、それよりも少し早めに始めるのがいいようです。1歳を超えると聞き分けにくくなるといわれているので注意しましょう。

英語の歌を効かせたり、英語の絵本を読んだりすることもいい勉強になります。短いフレーズや簡単な単語を学べるでしょう。子どもがまねして、何度も口にしたくなるような歌や絵本を探してみてくださいね。

ママやパパが英語が得意じゃないなら、赤ちゃん向けの英語教材を使ってもいいですね。赤ちゃんの好きなキャラクターものなどを使うと、楽しく勉強できるかもしれません。スマホやタブレットなどのアプリを活用するのも手軽でいいですよ。

本場のネイティブな発音にも直接触れてほしいなら、赤ちゃん向けの英語教室はいかがでしょうか？外国人教師とのコミュニケーションから、本格的な発音を学べますよ。学習内容は教室によって異なるので、赤ちゃんに合う教室を探してみてくださいね。

赤ちゃんの英語教育でチェックしておきたいポイントをご紹介します。

英語にしろ日本語にしろ、1日だけで言語を身に付けることはできません。日本語も言い間違いを繰り返しながら時間をかけて身に付けていくように、英語も継続してこそ習得できるものですよ。

英語教育に熱が入るあまり、赤ちゃんにプレッシャーをかけたり無理強いしたりするのはNGです。ストレスを感じると、英語に苦手意識を持ってしまうことも。遊び感覚で楽しく学ばせることが大切ですよ。

英語教育は、DVDやCDを流すだけでは十分な効果は期待できません。親子でコミュニケーションをとりながら学んでいくことが、上達につながります。親が英語が苦手なら、子どもといっしょに学んでいけるといいですね。

英語にばかり力を入れすぎて、日本語をないがしろにしないように注意しましょう。子どもの脳はスポンジのようにいろんなことを吸収するもの。英語も日本語もしっかりと教えてあげましょう。

英語を聞き分ける力は、小さな子どもほど身に付けやすいもの。英語耳を育てるためにも、赤ちゃんの頃から英語教育をスタートしてみてはいかがでしょうか？親子で一緒に英語でのコミュニケーションを楽しみましょう。