言葉遊びの3つのうれしい効果!おすすめの遊び7選と注意点
言葉遊びの効果
言葉遊びとは、言葉だけを使った簡単な遊びのことで、小さな子どもでも楽しみやすいのが特徴です。そんな言葉遊びには、実はさまざまな効果が期待できるといいます。
語彙が増える
しりとりなどの言葉遊びでは、それまで知らなかったさまざまな言葉と出会うことができます。そんな新しく学んだ言葉を言葉遊びの中で使っていくことで、その言葉を使いこなせるようになるでしょう。
考える力を鍛える
言葉遊びはルールが簡単なものが多いため、幼児でも主体的に取り組みやすい点がうれしいですね。遊び自体が難しいと、自分で考えることを放棄し、大人に頼ってしまいがちになるかもしれません。
自分の頭でしっかりと考えることで、思考力や発想力を鍛えることができるのではないでしょうか?
コミュニケーション能力を育む
言葉遊びの大半は一人ではできないため、大人やお友だち、きょうだいなどといっしょに遊びますよね。そうした遊びを通して人と関わることで、コミュニケーション能力の向上も期待できるでしょう。
おすすめの言葉遊び7選
ここからは、おすすめの言葉遊びをご紹介します。子どもの発達には個人差があるので、成長に合った遊びに挑戦してみてくださいね。
しりとり
言葉遊びの定番であるしりとりは、子どもの語彙を増やしてくれることでしょう。子どもがしりとりに慣れてきたら「食べ物だけ」「好きなものだけ」などと縛りを作ってもいいですね。
またしりとりをしていると、子どもの意外な言葉の覚え間違いに気づくかもしれません。筆者も幼稚園に通う娘とよくしりとりをするのですが、思っている以上に間違って覚えている言葉が多いことに驚かされました。
強く指摘すると遊びを楽しめなくなるので、覚え間違いに気づいたら、さりげなく正しい言い方を教えるようにしています。
言葉集めゲーム
言葉遊びゲームは、お題として決めた一文字が頭文字になる言葉を集めるゲームです。
例えばお題が「か」なら「カラス」「かさ」「カメラ」などという風に。子どもがゲームの内容を理解したら、しりとりのように一度出た言葉は使わないというルールを設けてはいかがでしょう?
いっしょに遊ぶお友だちや家族の話をしっかりと聞く練習になりますよ。
私は誰でしょうクイズ
複数のヒントから答えを見つけ出す「私は誰でしょう」クイズは、子どもの話を聞く力や思考力を鍛えてくれそうですね。遊び方もいたって簡単。出題者がお題を考えたら、そのお題の特徴をヒントとして一つずつ挙げていき、答えを当ててもらいます。
例えば「私は冷たいです」「私は甘いです」「私にはいろいろな味があります」「私は時間が経つと溶けてしまいます」といった問題から連想するものは何でしょうか?答えは「アイスクリーム」です。
答えがわからないときは「それは食べ物ですか?」「それはお菓子ですか?」などと子どもに質問をさせてもいいですね。クイズに慣れてきたら、子どもに出題してもらうのもおすすめです。
なぞなぞ
なぞなぞもしりとり同様、言葉遊びの代表格のひとつですよね。問題をしっかりと聞いて答えが何なのか考えることで、思考力を育むことができることでしょう。ただし難しすぎるとすぐに諦めてしまうかもしれないので、簡単なものから挑戦してみてくださいね。
また知らないものは答えようがないため、なぞなぞの答えは子どもが知っているものやなじみ深いものを選びましょう。子どもになぞなぞを考えてもらってもいいですね。
逆さ言葉遊び
知っている言葉を逆さに読むという、逆さ言葉遊びも単純ながら夢中になる子どもが多いでしょう。初めは文字数が少ないものから挑戦し、慣れてきたら文字数を増やしていくのがおすすめです。
逆さ言葉遊びの中で「かさ→さか」のように逆さに読むと違う別の意味の言葉になるものを探してみてもいいでしょう。「きせき」「きつつき」「しんぶんし」など、上から読んでも下から読んでも同じになる回文探しもぜひ。
アナグラム
アナグラムとは、単語の文字の順番を並べ替えて、違う言葉を作る遊びのことをいいます。ピンとこないという人も少なくないかもしれませんが、日本で古くから伝わる「いろは歌」も実は有名なアナグラムなのですよ。
いろは歌は「ん」を除くひらがな47文字をそれぞれ一度しか使わずに、きちんとした意味を持つ歌に仕上げています。これはほかの言語では難しいのだとか。そんないろは歌は、子どもが文字を覚えるためのお手本として使われてきたといわれています。
アナグラムは、ほかの言葉遊びと比べて難易度が高いため、なかなか思いつかないからと責めないようにしてくださいね。文字を紙に書くと考えやすくなるので、まずは有名なアナグラムを紙に書き、どんな言葉ができるのか子どもに考えてもらってはいかがでしょう?
「けいと→とけい」「すぐくる→くすぐる」「あたりつき→つきあたり」など、検索すればさまざまなアナグラムを見つけることができますよ。
あいうえお作文
子どもの語彙が増えてきたら、覚えた言葉を使いこなす練習にもなりそうな「あいうえお作文」に挑戦してみてはいかがでしょうか?大喜利などでもよく耳にする「あいうえお作文」は、お題となる50音の各行や単語などを決め、その一文字ずつを頭文字に文章を作る遊びです。
- 「あ」青い空に白い雲が浮かんでいる
- 「い」息を吸って深呼吸をすると
- 「う」うきうき楽しい気持ちになって
- 「え」笑顔がこぼれたよ
- 「お」おでかけ楽しいね
上記は「あいうえお」をお題に作った作文ですが、初めのうちは2~3文字程度の短い単語を選ぶと文章を作りやすいでしょう。子どもが楽しく遊べるよう、子どもの名前や好きなものなどをお題にしてもいいかもしれません。
言葉遊びの注意点
子どもと言葉遊びをするときは、どのようなことに注意するといいのでしょうか?
楽しく遊ぶことを重視する
言葉遊びをする中で、子どもの言葉の間違いなどが気になることもあるかもしれません。しかしそれを強く指摘してしまうと、子どもは委縮したりやる気をなくしたりする可能性があります。
子どもの誤りに気づいたら、オウム返しで正しい言い方で言いかえる程度にして、子ども自身に言い直しをさせないことをおすすめします。そうして言葉遊びを繰り返していく中で、徐々に言葉の間違いなどは減っていくはずですよ。
子どもの自由な発想を尊重する
子どもは、大人が思いもよらないような自由な発想をすることがあります。大人からすると違和感を覚えることもあるかもしれませんが、大人の価値観で否定せず、受け止めてあげるといいでしょう。
大人も遊びに集中する
子どもと言葉遊びをするとき、ついテレビやスマホなどに意識が向いてしまうこともあるかもしれません。
実際、1~4歳の子どもを持つ母親を対象に行われたアンケートでは、6割以上のもの人が子どもと遊ぶときにスマホを操作することがあると回答しています。
しかし大人でも、会話などの途中で相手がスマホばかり見ていたら嫌な気分になってしまいますよね。言葉遊びに限らず、子どもと遊ぶときはできるだけ遊びに集中したほうが、子どもも遊びを楽しめるのではないでしょうか?
言葉遊びは大人にとってもいい脳のトレーニングになるので、ぜひ真剣に取り組んでみてくださいね。
さいごに
言葉遊びは、特別な道具を使うことなく遊べるので、外出時などにもぴったりの遊びです。ただ子どもは遊びに熱中すると周囲が見えなくなる傾向があるので、電車などの公共機関を利用するときは、声の大きさなどに注意してあげましょう。