
子どもが歯磨きを嫌がるときの7つの対処法!歯磨きはいつから?
子どもの歯磨きはいつから?
生まれたばかりの赤ちゃんには歯が生えておらず、個人差はありますが生後6ヶ月頃から乳歯が生え始める子が多いです。そんな子どもの歯磨きは、いつごろから始めればいいのでしょう?
乳歯が生え始めたことから
歯ブラシを使った歯磨きは、子どもの乳歯が生え始めたころからスタートするのが目安だといわれています。乳歯が生え始める前は、授乳後などにガーゼを使って優しくお口の中を拭いて、清潔を保ってあげるといいですね。
お口のお手入れに慣れていると、歯磨きもスムーズに習慣付けることができるかもしれませんよ。
歯磨きの進め方
赤ちゃんに乳歯が生えてきたら、まずは歯ブラシに慣れることから始めることをおすすめします。「歯をきれいにしなくちゃ」と嫌がる赤ちゃんを押さえつけて、無理矢理歯磨きをしてしまうと、歯磨きに苦手意識を抱かせてしまう可能性があります。
最初は歯ブラシを少し当てるところからスタートし、嫌がるようならおしまいにしましょう。回数にはとくにこだわる必要はありませんが、眠っているあいだに口の中の菌は増えやすくなるため、就寝前はなるべく歯磨きをすることをおすすめします。
仕上げ磨きはいつまで続ける?
小さな子どもは、まだ自分の力だけで隅々まできれいに歯磨きをすることは難しいもの。そうした磨き残しをきれいにするためにも、仕上げ磨きは10~12歳頃まで続けるよう推奨する歯科医が多いようです。
子どもが歯磨きを痛がる原因
子どもが歯磨きを嫌がる原因には、どのようなものがあるのでしょう?
痛い
子どもの歯を磨くとき、きれいにしようと力が入っていませんか?痛みを感じるからと、歯磨きを嫌がる子どもも多いようです。また口の中に歯ブラシが入ることで、異物感があって気持ち悪いという子どももいます。
眠い
就寝前の歯磨きは大切だと紹介しましたが、子どもは眠たくなると機嫌が悪くなることが多いですよね。そんな眠たい時間に歯磨きをしようとしても、嫌がってきちんと磨かせてくれないかもしれません。
就寝前の歯磨きにいつも苦労している場合は、時間を少し早めて、夕飯のあとにしっかりと仕上げ磨きをしてあげてはいかがでしょうか?
怖い
歯磨きに集中するあまり、知らないうちにママやパパが怖い顔をしていると、子どもも恐怖心を感じてしまうかもしれません。また歯磨きをしっかりするために、子どもを押さえつけたり怒鳴ったりすることも、子どもに歯磨きへのネガティブなイメージを植え付けてしまう可能性があります。
楽しくない
大人は歯磨きの大切さがわかっているものですが、子どもがその大切さを理解できるようになるには時間がかかります。そのため「歯磨きはは楽しくないからやりたくない」と嫌がってしまうことも。
歯磨きの時間は楽しいものだと意識づけしてあげられると、スムーズに歯磨きをさせてくれるようになるかもしれません。
子どもが歯磨きを嫌がるときの対処法
子どもが歯磨きを嫌がるときは、以下のような対処法を試してみてはいかがでしょうか?
対処法1:歯磨きを楽しめる工夫をする
歌を歌ったり、歯磨き動画をテレビやスマホなどで流してみたりと、子どもが歯磨きを楽しめるように工夫してみてはいかがでしょうか?
またきょうだいやママ・パパもいっしょに歯磨きするのもおすすめです。みんなが磨いている姿を見ることで、自分もやりたくなるかもしれませんよ。
対処法2:歯の磨き方を見直す
子どもが毎回歯磨きを嫌がる場合は、一度歯磨きの方法を見直してみることも大切です。以下のようなポイントに気を付けると、気持ちよく歯磨きができるかもしれないですよ。
- 子どもを膝の上に寝かせ、磨いているママやパパの顔が見えるようにする
- 歯ブラシはペンを持つように軽く握る
- 歯ぐきに歯ブラシが当たらないように注意する
- 片手で優しく唇をめくる
- 力は入れず、毛先を細かく振動させながら磨く
- 歯ブラシを口の奥に突っ込みすぎない
- 歯と歯茎のあいだに汚れが残らないよう、隙間も優しく磨く
また上の前歯のあいだの歯ぐき部分にある、上唇小帯に歯ブラシが当たらないよう注意してあげましょう。ここに歯ブラシが引っかかると痛いので、人差し指を軽く当ててカバーしてあげるといいですね。
対処法3:短時間で済ませる
子どもの歯磨きは、あまり時間をかけずにさっと済ませるようにしましょう。磨く順番をあらかじめ決めておくと、スムーズに歯磨きを進められるはずですよ。また奥歯を磨かれるのが苦手な子どもが多いので、初めに奥歯から磨くことをおすすめします。
対処法4:子どもにママ・パパの仕上げ磨きをやってもらう
普段と役割を交代し、子どもに大人の歯の仕上げ磨きをやってもらってもいいでしょう。大人の口の中を観察することで、自分の口の中や歯磨きに興味を抱いてくれるかもしれません。
またママやパパが子どもの仕上げ磨きを喜んだり、楽しんだりする姿を見せることで「歯磨きは楽しいもの」という意識づけにもつながりそうですね。
対処法5:歯磨きグッズを活用する
子どもが歯磨きの時間を好きになれるよう、子どもの好きなキャラクターの歯ブラシを用意したり、おいしい歯磨き粉を使ってあげたりしてもいいでしょう。まだうがいができない小さな子どもの場合は、口をゆすがなくてもいいタイプの歯磨き粉を選んであげてくださいね。
また歯磨き後のご褒美として、タブレットなどを取り入れるのもおすすめです。1歳半頃から食べさせられるものが多いですが、初めのうちは細かく砕いてから食べさせましょう。
歯ブラシは、大人用ではなく子ども用を選びます。大人用はヘッド部分が大きすぎたり、毛が硬すぎたりすることがあり、子どもの歯磨きには不向き。子ども用の歯ブラシは、毛先が丸く加工されていたり、喉をつかないようにストッパーがついていたりと、さまざまな工夫が施されているものも多いですよ。
対処法6:虫歯にならない習慣を身に付ける
子どもの虫歯を防ぐためには、歯磨きだけでなく生活習慣も重要です。甘いお菓子をダラダラと食べ続けたり、箸やコップなどを共有したりしないよう気を付けましょう。保護者に虫歯がある場合、早めに治療しておくことも大切です。
対処法7:歯科で相談する
子どもの歯で心配なことがあれば、一度歯科医に相談してみてはいかがでしょう。歯磨き指導などを行っているところも多いので、子どもの歯の磨き方に自信がないという方にもおすすすめです。
小児歯科など、子どもが楽しい気持ちで通えるよう配慮した設計になっているところを探してみてもいいですね。
子どもが歯磨きを嫌がるときの注意点
子どもが歯磨きを嫌がるとき、注意しておきたいポイントをご紹介します。
子どもを怒らない
歯磨きをきちんとさせてくれないからと、子どもを叱りつけてしまうと、子どもはますます頑なになってしまうかもしれません。
子どもが口を開けてくれないときに「ちゃんと開けなさい!」と怒るのではなく「大きなお口ができる良い子はいるかな?」などとポジティブな声かけを心がけるといいでしょう。上手にできたら、たっぷり褒めてあげることも大切ですよ。
「歯医者」を脅しに使わない
「歯を磨かないと虫歯になって、歯医者さんで歯を抜かれちゃうよ」などと、歯医者を脅し文句として使って、歯磨きをするのはおすすめできません。そんな声かけを繰り返していると、歯医者へのネガティブなイメージを子どもに植え付けてしまうことも。
歯科検診や治療などで歯医者へ行くことになった際、子どもが大暴れして嫌がってしまい、診察や治療がスムーズに進められなくなる可能性もあります。子どもの歯の健康を守る手助けをしてくれる歯医者に対して、子どもに苦手意識を抱かせないようにしたいですね。
さいごに
毎晩のように歯磨きを嫌がる子どもの相手をするのは、ママやパパにとってもストレスがたまるものですよね。筆者の子どもも小さい頃は歯磨きが大嫌いで、歯ブラシを見ただけで大泣きして逃げ回っていました。
当時はこれがずっと続くのかと悲嘆にくれていましたが、3歳頃になると自分から歯磨きをさせてくれるようになりました。スムーズに歯磨きをさせてくれるようになるまで時間はかかるかもしれませんが、根気よく続けていけばきっと落ち着くはずですよ。