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【小学校受験】意外に落とす「しりとりの問題」を徹底解説!ありがちな間違いと対処法

P.K(元小学校受験塾講師)
2020/07/28 10:07
小学校受験の出題分野の中でも、しりとり問題は多く出題されています。「しりとりって簡単」と思い込んで練習をすぐに怠ると、意外と言葉が出てこなくなります。今回は言語分野でも、しりとり問題の重要性についてまとめてみました。家庭でも親子で一緒に学ぶことができ、練習もできるものです。進んで学習が出来るように、親も声がけを欠かさないでください。

しりとりの問題とは?

しりとりとは、日本古来の昔遊びです。しりとりは、ある人が「りんご」と言ったら、次は、「りんご」という言葉の最後の音である「ご」から始まる言葉を考えます。そして「ごりら」といった答えを言います。その次の人は「ごりら」という言葉の最後の文字である「ら」から始まる言葉を考え「らっぱ」というように答えていきます。それ以降はその繰り返しです。できるだけつながるところまで言葉をつなげていき、答えられなかった場合や、言葉の最後に「ん」がついてしまったら負けになります。

しりとりの問題の代表的な形式

小学校受験では、単純に言葉をつなげるという昔遊びが、問題として扱われているのです。口頭試問でもペーパーテストでも出題されます。特にペーパーテストでは、様々な様式で出題されます。代表的なしりとりの問題としては、以下のような問題です。
上の絵と下の絵が、しりとりでつながるように線で結びましょう
例えば上の絵の中には、「ワニ」の絵が描かれてあり、下の絵の中には「人参」が書かれてあり、それを線でつなげて書くといったような内容です。

しりとりの問題の応用編

中には、ただ言葉をつなげるだけでなく、次のような形で出題されることもあります。

○番目のものは何でしょう?

絵が6個描かれており、リンゴにだけ○が付けられています。そして問題では
リンゴから始まるしりとりで、言葉がつながる順番に絵を線でつないでいったとき、4番目に来るものに四角を書きましょう
と言われます。順番に言葉をつないでいき、4番目のものに印をつけるだけですが、「問われている問題の意味の理解」と「○番目ということを記憶すること」そして「どんな印をつけるか?の理解」が必要になります。なかなか練習しないと難しいですね。

いらないものが一つだけあります。それは何でしょう?

絵が6個描かれています。そして問題では、
ここにある絵を使って、しりとりをしていきます。この中でいらないものが一つだけあります。その絵に○を付けましょう
と言われます。
この問題では、最初に何から始まるのかが分かりません。因って「つながる言葉から線で結ぶ」というテクニックが必要になります。順番に絵を見ていき、つながるところまで線で結びます。そしてつながらないと思ったら、そこで終わり、まだ線で結ばれていない絵から始めます。どこにもつながらない絵が見つかったらそれが答えになります。

逆さしりとり

この問題がしりとりの問題の中で、最も難しいとされている問題です。
問題には、6つの絵が描かれており、その一つ(例えばりんご)に印がつけられています。そして口頭で、
ここにある絵をすべて使って、しりとりをします。「りんご」から始めて“逆さしりとりの順”に線を結びましょう。
と言われます。普通のしりとりだと「りんご」→「ゴリラ」→「ラッパ」という風につなげていけばよいのですが、逆さしりとりの場合「りんご」→「かまきり」→「しか」→「うし」という風に逆につないでいかなければなりません。逆さしりとりは、前の言葉の最初の音が、次の言葉の終わりの音になる言葉を探さなければならず、真面目に考えてしまうと混乱してしまいます。この場合も、少し工夫をして、真面目に「りんご」から始めるのではなく、別の絵から始めてつなげるということもできます。

しりとりの問題の初めの一歩

そもそも小学校受験は、遊びの要素についても多いことがありますので、あまり難しく考えないようにしてください。そして、まずはしりとりの基本である語彙の強化が必要です。ひたすら語彙を増やす方法を親子で考えてみてください。
その次はルールの理解です。しりとりは、最後に聞いた「尾音」から始まる言葉を探すことが単純なルールの一つです。それを勝手に「頭音」と間違わないようにすることが、最初に必要な知識です。そもそも、しりとりの「お約束事」を子どもが確実に理解できているかどうか?を、まずは確認しておくことが大切です。
小学校受験では、多くの語彙力が試されます。よく知る動物、いきものの名前ならば子どもはすぐに答えられますよね?そこに、季節行事に使う昔ながらの道具=杵(きね)羽子板(はごいた)などは、実物を知らないと、なかなか答えられないものです。あくまでも、楽しみながら語彙を増やせることが理想的です。机の前に座って語彙をどんどん増やすというのは、ナンセンスです。それよりも、言葉遊びをしながら、語彙を増やす方法を試してみてください。
〇親子の会話を増やす
〇移動時間などにも、しりとりを楽しむ
まずは、この方法を試してみてください。ペーパーテスト問題集に多く取り組むよりも「言葉あそび」を楽しむ習慣をつけることが得策だと思います。最近ででは「言葉カード」が市販されるようになりました。それをリビングに広げて、しりとりをしながらカードを選んで行くという遊びは、楽しく語彙を増やすことができる方法です。
しりとり問題を間違う原因は、その絵の言葉がわからないことです。そのために、まずは次のような対策を行ってください。
① 年齢相当言葉の知識を増やす→好奇心を磨く
② 本に興味を持たせて読み聞かせの機会を多く持たせる
基本的には読み聞かせを積極的に行っていると、言葉を覚えるチャンスが増えます。絵本では、絵にでてくるモノの名前を一緒に復唱するなどして、子どもにインプットしていく方法を取ってください。

しりとり問題を上手に解くために気をつけるポイント

全部の絵を結ぶことが目的です。このときには次のように考えてください。
① つながる部分を探してみる
② 選んだものが次につながらない場合には諦めて他の絵に目を向ける
この2点に注意をしながら、しりとり問題に取り組んでみてください。開始するのはどこからでも大丈夫です。回答としては必ずしも、絵の上から順番につながるとは限りません。
そして、もう一つ重要なポイントがあります。問題に描かれているモノの「頭音」と「尾音」をしっかりと押えるということです。これを間違わないようにすると、しりとり問題でも大きく躓くことは少なくなるはずです。

しりとりで親が効率的に言葉を教える方法は?

しりとりを通じて、子どもが答えに詰まったときには、どのように手助けをすればよいと思いますか?しりとりのような言語遊びの場合には、考え込んでしまうと、その時点でリズムよく言葉をつなげていくということが途絶えます。それよりも次に出すべき言葉のヒントを子どもに与えるようにしてみるのはどうでしょうか?
しりとりをしながら次に出るべき言葉のヒントを親が出すのです。
〇その言葉は動物の名前だよ?
〇~な時に使う道具の名前だよ?
〇家の中にある○○に必要な道具だよ?
などという大きなヒントを与えるのです。最後まで子どもが自分の言葉で、しりとりを続けられるように頑張ってみてください。これが、しりとりが上手になる=語彙力を蓄えるポイントです。答えを教えてしまうのは簡単なことです。もしかしたら子どもは絵を見て知っているものでも、その名前がわからない場合も多いのです。この機会に身近な道具などの名前が言えるように訓練を積むのも良い方法です。

しりとりは楽しみながらやりましょう!

親と一緒にしりとりをするのは、とても楽しい遊びの延長です。その雰囲気を大事にしながら、親としては子どもの語彙を増やせるように努力をしてくだい。特に、しりとりのような遊びにお勉強感覚を出してしまうと、子どもはすぐに飽きてしまいます。それよりも、自然な形で知育ゲームのようなタッチで、しりとりを充実させる方が良いのです。子どもは何事もゲーム感覚で教えていくと、すぐに興味を示すものです。堅苦しくならずに、しりとりが得意になるような配慮をしてください。
そこで大事なことは、「○○はどういう意味?」と子どもが親に質問をしてくることです。しりとりを続けている最中に、子どもが知らない単語と出会います。案外と子どもが知らない言葉を親が言っている場合もありますよね?それを親に聞くという気づきがとても重要なのです。即座に、図鑑などでその言葉と絵を連動させて、子どもにインプットすれば必ず成果につながるのです。
〇子どもが知らない言葉を聞いてきたときには、丁寧に説明をする
〇集中力を切らさないように、リズムよくしりとりをする
〇ヒントも最速で与えて、リズムを崩さないように答えを言いやすいように助言する
なんとなく、しりとりをするというよりも、ライブ感を持ってしりとりにチャレンジするというスタンスの方が子どもとしてもやりがいを感じるはずです。

しりとりの問題でありがちな間違い

しりとりの問題というと、「簡単で間違えにくい」と思われがちですが、やはりよくある間違いというものがあります。ここでは、ありがちな間違えを確認し、あらかじめ対策を打っておきましょう。

「まり」が「ボール」?「ひまわり」が「はな」?

ありがちな間違いは「このものが何を表しているかが分からない(間違ってしまう)」というたぐいのものです。
「まり」が描かれてしまっているのに「ボール」と解釈してしまっているケースや、「ひまわり」が描かれているのに「はな」と解釈してしまうケースなど、せっかくなんとなく何が描かれているかはわかっているのに、名称をこたえることができないことで、しりとりの問題を間違ってしまうことがあります。「まり」など日本の文化や行事に関連する“普段なかなか触れられないもの”はカード教材を見て確認したり、できるだけ実物を用意して触れさせたりするようにしましょう。そして、花については、季節の問題でもよく取り扱われるため、実際の名前を図鑑で確認したり、散歩に行って触れさせたりしましょう。お花屋さんにいって、季節のお花を毎月買って飾るのもよいですね。

「おさる」や「おうま」と覚えてしまっている

美化語と呼ばれる“お”を付けられる言葉も間違えがちです。
「さる」を「おさる」と覚えてしまっていたり、「うま」を「おうま」と覚えてしまっていたり、「いも」を「おいも」と覚えてしまっている場合があります。そうすると、「かさ」→「さる」というつながりの時に、つなげることができずに間違ってしまいます。普段から余計な美化語を付けないようにしておくことで、対策を打つことができます。

しりとりを上達させるためには辞典をフル活用する

「ことばのえじてん」というシリーズのものが、各社から販売されています。ここには、様々な言葉が絵と一緒に掲載されているので、眺めているだけでも、新しい言葉と出会えるようになります。つまり、子どもが知らなかった言葉を調べる時に役立つ図鑑なのです。幼児時期に、一人で図鑑を眺めるというのもまだ難しいので、親子で辞典を眺めて、言葉を確認するというのはどうでしょうか?お勉強の範疇というよりも、絵本を眺めるようなスタンスで、語彙を増やすきっかけにすれば良いのです。
実施に辞典の中でみたモノの名前や、言葉を自分の語彙として使うことができるようにさせることが一番の理想です。それでも幼い時期には、知識と実践が連動しない場合がほとんどです。そんなときには親子の会話をどんどん増やしましょう。親も意識的に「わかりやすい言葉」を多用するようにしてください。

さいごに

しりとり遊びは楽しい言語遊びです。子どもにもその楽しさを教えながら、わからない言葉を学んでしりとりに強くなるということを教えてあげてください。言葉を知ることは本当に素晴らしい経験です。子どもがそれに気が付くこと自体に意味があり、小学校受験の出題領域でも、ときには苦戦を強いられるのです。そこを上手に親子で乗り越えてこそ、初めて語彙力が育つわけなのです。
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