知育・幼児教育情報ならoriori

ユダヤ人は家庭教育を重視!特徴の一つ“素読”にはどんな効果があるの?

ライター 村田 美子
2020/10/22 08:10
ユダヤ人は、アインシュタインをはじめ、多くの天才を生み出していることで有名ですね。ノーベル賞を受賞しているユダヤ人は150人以上もいます。なんと、ノーベル賞の受賞率は37%にも上るとか。どうやら、その秘密は親による徹底した幼児教育、暗記教育にあるようです。この記事ではユダヤ人の教育の特徴の一つ、「素読」の効果についてお伝えします。

ユダヤ人とは?

ユダヤ人とは、ユダヤ教の信者や、ユダヤ人を親に持つ人によって構成される宗教的民族集団のことです。
ユダヤ教徒の人口は1400~1500万人と言われ、世界人口の約0.25%です。にもかかわらず、ビジネス界でも成功を収めている人が多く、お金持ちが多いことでも知られています。
ユダヤ人は世界各地で共同体を形成し、最多はイスラエルに600万人、次いで、アメリカには550万人のユダヤ人が暮らしています。
少し、ユダヤ人がたどってきた歴史を見てみましょう。ユダヤ人は紀元前にイスラエル王国が崩壊した後、多くの国に支配されてきました。流浪の民として、安住の地がないまま、数千年という時を過ごしたのです。
自分たちの居場所がどこにもなく、地理的に分散していったユダヤ人は、さまざまな国に属しながら、その国の言語や文化を必死で学び、商売をやっていかなければならないという状況でした。
第二次世界大戦中、ドイツのナチスによる迫害は誰にも知られているところです。戦後、アメリカによってイスラエルというユダヤ人の国が中東に作られたのですが、その地に元々住んでいたパレスチナ人との諍いは今も続いています。
筆者は留学中、米国に住むユダヤ人大学生対象のスタディーツアーに参加させてもらいました。アメリカに住むユダヤ人の子どもは18歳になるとイスラエルを訪問することが慣例のようでした。
40日間イスラエルで生活したのですが、丘の上の大きな立派な家にはユダヤ人が住み、スラムのような粗末な家にはパレスチナ人が住んでいる現状をみて、複雑な思いに駆られたことを覚えています。

ユダヤ教の教え

1)笑いなさい
2)他人とは違うものを発見せよ
3)権威を憎み、権威になるべからず
4)逆境こそチャンスと考えよ
5)カネより時間を大切にせよ
6)まずは元手がいらないことから始める
7)相手の話は自分の話の2倍聞け
8)生涯にわたって学び続けよ
9)カネは奪われるが知識は奪われない
10)知識より知恵を重視せよ。
引用:『政治・教育改革はユダヤ「タルムード」の教えを手本により』
このようにユダヤ人は2000年も前から教育を重視し、「異教徒の迫害を受けても金は盗られるが教育は生きている限り誰も奪えない」と考えています。
タルムードの教えは、現在、新型コロナウイルス蔓延で不安になり、行き場を失いそうになっている私たちに、深くしみ込んできますね。特定の宗教とは少し距離を置く筆者ですが、元来、心のよりどころ・指針となるものが宗教なのでしょう。

ユダヤ人の親による徹底した英才教育、まず素読から

ユダヤ教は大変厳格で、その膨大な内容を理解するために幼い時から徹底的に学習しなければなりません。そのポイントは素読です。
素読とは本の文字をそのまま声に出して読む方法で、音読とは少し違います。音読は内容を理解しながら声に出すことですが、素読はたとえ意味が分からなくても文字をそのまま読みます。
素読は、本に書かれているリズムや精神を体に入れていく読み方で、素読は脳の活性に大変優れた効果があるとされています。
素読は、日本でも江戸時代に寺子屋で行われていた学習方法で、「論語読みの論語知らず」ということわざにもありますね。
日本ではやや否定的に捉えられることもある素読ですが、ユダヤ人は親が子どもに難解なユダヤ教を教えるために、上手に素読の効果をねらっています。
このように、ユダヤ人の親は、幼児期の教育を大変重要視しています。その理由は、厳格なユダヤ教を知らなければ、戒律をおかしてしまう危険性があること、知的な才能に大きな価値があることを良く知っているからです。
ユダヤ人は幼少期よりユダヤ教による徹底した道徳教育を行なっているため、非行に走る子どもは少ないと言います。

素読の効果

素読をすることによってどんな効果を得ることができるのでしょうか?素読の効果には「文字や文章に対する抵抗が少なくなる」「学習の初動がスムーズに行える」「長期記憶が図られる」「音に対する感覚が研ぎ澄まされる」「文章感覚が磨かれる」「脳の活性化を促す」など、さまざまな効果が期待できます。
素読は意味が分からなくてもできるので、一見難しそうな文章でも、読んでみようという気にさせてくれますね。
また、素読は声に出して何度も何度も文章を繰り返して読むので、いつの間にか空で言えるようになっていた、自然に暗記していたということになります。
子どもたちに同じ絵本を繰り返し読んでいると、その先を言ってくれたり、絵描き歌など自分で口ずさむことでも、私たちは体験済みです。
素読をするときは、できれば、美しい流れがあるような文章、古典などにも挑戦してみるとよいかもしれません。文章感覚や、音に対する感覚が磨かれることは間違いなさそうです。
子どもなら、童謡や大好きな絵本にトライしてみましょう!脳の活性化が期待できるので、おじいちゃん・おばあちゃんにも最適ですね。

「脳の活性化」とは何?

脳血流が上昇することを脳の活性化といいます。神経を活発に働かせるための一方法が素読や音読です。
東邦大学の医師、川島隆太教授によると、被験者たちに日本語の現代文を黙読してもらったところ、視覚処理情報を処理する脳の部位である「後頭葉」、思考や創造性を担う「前頭前野」などの神経細胞が活性化したそうです。
なぜ、声を出して本を読む素読や音読をすると、脳が活性化するのでしょうか。視覚、聴覚をフルに働かせて、前頭前野を中心として脳全体が満遍なく利用され、結果的に脳が活性化されるからです。

さいごに

いかがでしたか?ユダヤ人は生涯を通してユダヤ教を学ぶことによって、大変優秀な才能を得ることにも繋がっているようです。そして、ユダヤ人の暗記の習慣は幼児教育、家庭教育で、その基礎が作られていることをお話ししました。
日本から遠く離れたイスラエルに多く住むユダヤ人が少し身近に感じられるようになりましたか? 日本にも、かなりの数のユダヤ人が住んでいますよ。
歴史的に、常に迫害の危険があったユダヤ人は、お金やもの、不動産など目に見える財産は、使えばなくなり、土地や建物は権力者に奪われるリスクがあると考えました。
安心して残せるものと言えば、しっかりした宗教観、教育観、倫理観、道徳観だったのですね。教育や知恵の伝承によって伝えられた目に見えない財産は、誰にも奪う事はできません。
素読や音読はご家族で是非、やってみてくださいね。新しい発見があるかもしれません。
コメント
コメントまだありません
oriori
orioriの最新情報を受け取ろう!
SNSをフォローしてね!
oriori
twitterシェアfacebookシェアlineシェア