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シンガポールの幼児教育がすごい!保育園もバイリンガル環境で、専業主婦家庭でもOK

ライター 村田 美子
2020/08/21 01:08
シンガポールは小さな国(人口600万人)ですが、教育レベルは世界的に見てもトップレベルです。国際学力テスト(PISA)でもベスト3で、TOEFLスコアもアジアでNO.1です。この記事ではシンガポールの教育事情を、幼児・就学前教育に焦点を当ててお伝えしましょう。

シンガポールの就学前教育

就学前教育は義務ではありませんが、2歳~4歳が行くChild Care Centre、Nursery School(保育園)、5歳~6歳対象のKindergarten(幼稚園)があります。

いずれも英語と中国語のバイリンガルで行われています。

シンガポールの保育園

シンガポールでは専業主婦の家庭でも保育園を利用することができます。シンガポールでは両親が働くことが大前提なので、働く母親は助成がより多く受けられます。

 保育園は平日7時から19時頃まで運営されており、土曜日開園のところも多く、3食付きでシャワーに入れてくれる園もあるようです。日本の私たちにはうらやましい限りですね。

 シンガポールでは待機児童問題は皆無といえます。

 保育園では中国語と英語の語学教育(話す・聞くだけでなく読み書きまで習う)がなされ、ダンスやアート、音楽などの文化的な活動も有料で受けられます。

 このように、シンガポールの保育園では一日中、英語と中国語の環境に置かれているので、自然とどちらの言語も話せるようになります。

保育園では英語の読み書きだけでなく、中国語の読み書きも学ぶそうで、それには仰天です。

 保育園で学ぶ内容も、かなり高度な内容で、宇宙について学んだりもするそうです。惑星の形や名前、特徴を英語で学んだり、その惑星をアートクラフトの時間で作ってみたり、中国語のクラスでは惑星の名前を中国語で学んだり、算数の時間では惑星の数を数えてみたりするようです。

 しかし、保育料金は高額で月5万〜10万円程度が一般的です。収入レベルが高いので、現地の人にはそれほど無理がない金額なのかもしれませんね。

シンガポールの幼稚園

シンガポールの幼稚園は大きく分けて2種類あります。どのような特色があるのでしょうか?

① ローカル幼稚園

シンガポールの幼稚園は、小学校へ上がる前に読み書きができるようにカリキュラムが組まれていて、厳しい学校の授業の準備期間になっています。

 一般的な時間割は朝9時から夕方5時までですが、保育園と連携している幼稚園も多いことから、朝7時から夜7時まで延長保育で見てくれます。

② インターナショナル・スクール

インターナショナル・スクールにそのまま入学できるプリスクールです。

朝8時ころから午後は1時までと、開園時間が短いのがネックです。

 学年のスタートは8月、または1月となっていて、多くのプリスクールには長い夏休みがあり、2~3学期制をとっています。

 主に英語を使用して授業が行われ、第2言語として中国語、日本語、ドイツ語、フランス語などを選択可能な幼稚園が多いです。

施設もカリキュラムも充実していますが、費用が大変高額です。

シンガポールの多くのインターナショナル幼稚園で夏休みとなる6月からサマースクールを実施するところがほとんどなので、興味がある方は参加してみるのもいいですね。

中には日本人の夏休みに合わせて8月にも開催しているところもあります。

シンガポールの義務教育

シンガポールでは1980年に教育制度改革が行われ、小学校(プライマリー)6年間、中学校(セカンダリー)4~5年間、高校(ポストセカンダリー)2~3年間に定められました。

 2学期制で1月から新学期が始まり、午前と午後の2部制になっています。

 シンガポールで義務教育が始まったのは、他国より遅く、2003年からで、義務教育は小学校だけです。

小学校6年生終了時に初等教育修了試験(PSLE)が行われます。シンガポールの義務教育は小学校までということには少々驚きますね。

シンガポールに中学校は160校ありますが、120校が国立です。

義務教育の学費は、シンガポール国民、永住権保持者(PR)、帯同査証保持者(DP)など持っている滞在資格によって変わってきます。

 シンガポールでは日本の中学生の年齢、13歳から職業訓練校や専門学校へ通う子どもがいるのが特徴です。

小学校卒業時点で通常の進学校へ通うか、職業訓練学校やアートスクールなどへ通うか決めなくてはならず、13歳で将来が決まってしまうという厳しい現実に、筆者は考え込んでしまいます。

すべて、先に述べたような、小学校卒業時のPSLEという卒業試験の結果次第なのです。

 さらに、中学校卒業時には、GCE"N"(Singapore-Cambridge General Certificate of Education Normal)、高校卒業時には、GCE"A"(Singapore-Cambridge General Certificate of Educatio n Advanced)レベルの試験があり、その成績別に、約60%がエクスプレス、約30%がノーマルの普通と技術の2コースに分かれます。

ノーマルの技術コースでは、看護やサービス、精密技術などの実践科目も学びます。

 言い換えれば、高校卒業後に大学進学を目指すためのジュニアカレッジに行くのか、職業技術を学ぶポリテクニックに行くのか、就職に備えた職業訓練校である国立の技能教育研修所ITEに行くのか決めなくてはなりません。

シンガポールの英語は大丈夫??シンガポールの言語政策

1965年の独立以降、二言語政策がとられ、第1言語は英語、第2言語は自民族の言葉が教育言語になりました。

 1979年以降、「Let’s Speak Mandarinキャンペーン」が行われ、中国人の言葉は北京語に統一されました。 また、学校では一つの言語を集中して学び、能力が高い人だけ第2言語や第3言語の習得を認めるという能力別の言語政策をはじめました。

 これにより、将来の職業を考えると有利になる英語を学ばせたいという親が増え、90年代初頭にはシンガポール国内のほぼ全ての学校で英語が使用されることになりました。

 シンガポールで話されている英語がシングリッシュと呼ばれているのをご存じですか?なまっていて、分かりにくい英語だったのですが、最近変化が見られます。

 その成果を生んだのが、2000年から現在まで続けられているSpeak Good English Movementというキャンペーンです。

シングリッシュでは通じにくいため、正しい英語を話そうという取り組みが20年間以上行われています。

 その一環として、学校では、正しい英語を話すための文法教育を多く取り入れ、シンガポールの小学校では、英語だけでなく算数や理科の授業も英語で行われています。

これは、イマージョン教育と呼ばれるものです。

さいごに

シンガポールの教育政策は、建国の父であるリー・クアン・ユー氏の思想が基になっています。

特徴はバイリンガル教育とエリート選抜主義です。 

背景に有能な人材を適材適所に用いる政策があり、国庫支出の20%を占める教育予算があります。

留学生でも卒業後3年間シンガポールで働くことを条件に、最大75%の学費補助があります。

 教育言語は第一言語が英語、第二言語が自民族の言葉で、まさに、シンガポール教育の歴史は、英語教育の歴史とも言えます。

これで、ほとんどのシンガポール人が2か国語を話せる理由がわかりましたね。

 シンガポールでは13歳で将来の進路がほぼ決まってしまうことに関して、読者の皆さんはどんな感想を持ちましたか?

ドイツでも同じような教育制度が行われているので、別記事で詳しくお伝えしましょう。

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