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子どものしつけ方が上手くなる「20のヒント」

oriori編集部
2020/10/29 00:10
小さい子どもをしつけることは本当に苦労しますよね。たとえママ・パパがどんなに正しいことを言ったり、ルールを説明したりしても、まだまだ小さい幼児が、それらを全て理解することはやはり難しいでしょう。この記事では、アメリカの小児科医で作家でもあるアリ・ブラウン博士が執筆した「Baby 411」をもとに、「幼児をしつけるための20のヒント」をご紹介します。

1.活動の切り替えタイミングに注意!

例えば朝起きるとき、例えば夕ご飯を食べるとき、例えば遊びを終わらせるタイミングなど、小さい子どもは、何かの活動から何かの活動へスイッチするタイミングで、パキっと切り替えることが困難です。それら「活動の切り替えタイミング」に注意しましょう。切り替えタイミングで、ママ・パパが子どもに寄り添ってあげたり、「この絵ができたら、お片付けしようね」と終わらせるきっかけを提供してあげたりすることが大切です。

2.優先順位を付けて叱りましょう

子どもに対して一日に20回「ダメ!」というと、子どもがその言葉に慣れてきてしまい、効果が徐々に薄れていくようです。ママ・パパは叱るべきことの優先順位を付けて対応していきましょう。子どもがしてしまったよくないことを「レベル低」「レベル中」「レベル高」と分けて、叱るのは「レベル高」のみにしていきましょう。些細なことは、子どもが成長するにつれてだんだんとしなくなってきます。優先順位を付けるときに、ほとんどの行動を「レベル高」に入れるようなことはしないでくださいね(笑)

3.できる限り予防策をうちましょう

やってほしくないいたずらができないように、あらかじめ予防線をはりましょう。例えば、割ってほしくない大切なお皿は子どもの手の届かない場所に置いておくこと、触ってほしくないアクセサリーは引き出しの中にしまっておくこと、外出時にお漏らしをしないように出かける前にはトイレにいくなど、できる限りやれることをやることで、叱るシーンが大幅に減ります。

4.子どもの伝えるメッセージは「短く・分かりやすく・優しく」

子どもは語彙力が限られるので、大人と同じことを伝えても、汲み取る量が格段に減ります。長々話をしても子どもの心には届きません。あまりに長いと、「なぜ叱られているのか」という本質が分からなくなってしまいます。伝えたいことをはっきりと短く伝えることで子どもも何故叱られたのか理解をしやすく、成長につながります。

5.子どもの気をそらしましょう

もし子どもがトイレットペーパーで遊んでいたとしたら、叱る前に子どもをトイレットペーパーから離して、別のことをさせましょう。子どもは目の前にモノがあるとそれに固執してしまいますが、そこから離ししばらくすると忘れていきます。逆に目の前にありつづけると、何を言ってもあきらめずに遊びたがるので、気をそらすことをおすすめします。

6.原因と結果を伝えましょう

「なぜ叱られるのか?」「なぜダメといわれるのか?」それを理解することが幼児期には大切です。例えば、お風呂で遊びすぎてしまい出るのが遅くなってしまったとします。いつもは読んでいる絵本を読む時間がなくなってしまったため、子どもが癇癪をおこしてしまったときには、原因は「お風呂で遊びすぎてしまったこと」、結果は「絵本を読むことができなかったこと」となります。子どもは自分の行動が原因となっていることを理解することで成長することができます。

7.衝突を避けないでください

ママ・パパも人なので、どうしても反対意見を言ったり、対立したりすることはストレスがかかってしまうものです。ただ、もしあなたが大切にしている価値観があり、それが子どもの成長につながると信じているのであれば、衝突を避けないでください。それが子どもに対してであっても、周りの大人に対してであっても、子どもの成長を考えているのであれば、遠慮することはありません。

8.子どもに注意を向けられない時には、子どもが夢中になるものをあげましょう

ママ・パパが料理をしているときや、電話をしなければいけないときなど、子どもに注意を向けることは難しいですよね。しかも、そういうときに限って、子どもは変な行動をしてしまいます(笑)。そういうときには、子どもの好きなおもちゃを渡したり、軽食を渡したりして、子どもを夢中にさせるのがよいでしょう。

9.「子ども自身」ではなく「子どもがした行動」を叱りましょう

ママ・パパが感情的になってしまったときに、どうしても「子ども自身」を否定してしまうようなことを言ってしまいがちです。そうではなくて、「子どもがやったこと」を取り上げるようにしましょう。叱るときには、「○○くん・〇〇ちゃんのことは愛している」ということが伝わるように注意しておきましょう。

10.選択肢を与える

子どもがなかなか靴下をはいてくれないとき、「〇〇くん、靴下履こう」というように言っていませんか?そうすると、「履く」「履かない」という2つの方向しかなく、断られがちです。そのときには、「〇〇くん、この赤の靴下とこの緑の靴下のどっちがいい?」と聞いてみることをおススメします。
これは心理学の「ダブル・バインド」という、選択肢を2つ出して、どちらかの選択肢へ誘導する方法です。そうすると余計な衝突を避けることができます。

11.怒鳴らないようにしましょう

子どもを叱る時には怒鳴らないようにしましょう。ただ、ママ・パパがいつもの気持ちとは違うということは伝えるために、口調を変えて伝えましょう。

12.褒めることで「良い行動を繰り返す」ようになります

子どもが素敵なことをしたときには、それをママ・パパが褒めてあげましょう。そうすることで、子どもも心地よくなり、その行動を繰り返します。例えばおもちゃの片付けを自分からやっているのを見たときには、「自分から片づけるなんて偉いね!」と伝えましょう。子どものやる“良いこと”を見つけるアンテナを敏感にしておきましょう。

13.叱るときにはすぐに叱る

子どもが叱られることをしたときにはすぐに叱りましょう。なぜかというと、時間が空いてから叱ったとしても、子どもは自分がやったことを覚えていないからです。

14.ママ・パパは子どもの良いお手本になりましょう

ママ・パパが大変な状況の時に冷静に、落ち着いて、論理的に対応することができれば、子どもも将来そうなります。もし想定外の状況が起きたときに、ママ・パパが感情的になってしまったら、子どもも将来そうなるでしょう。ママ・パパは子どものお手本となるべく、振る舞いを見直しましょう。

15.子どもを大人のように扱わないこと

大人と大人のやり取りであれば、問題を解決するのにディスカッションは非常に有効な手段です。しかしながら子どもは十分な語彙力もなければ解釈する力、コンテキストを読み取る力が十分に備わっていません。もし何か問題を起こしてしまったときには、長ったらしい講釈をするのは避けましょう。

16.タイムアウト法を使いましょう

「タイムアウト法」はアメリカで良くおこなわれているしつけのやり方です。 子どもがよくない行動を続けている場合や、ママ・パパの注意が聞いてくれない時に、子どもの行動・やっていることを中断し、クールダウンの時間を持たせます。具体的なやり方としては、子どもが望ましくない行動をとったとき、まずは止めるように伝えます。そして次に、もし同じことをしたら「タイムアウト」になる旨を"最後の警告"として子どもに伝えます。それでもその行動が止まらない場合に、「タイムアウト」にし、ママ・パパが「決めた場所」で、気持ちを落ち着けるための時間を過ごしてもらいます。例えば、椅子やソファーに数分間座らせるといったやり方です。そして、タイムアウトの時間が終わったら、「なんでタイムアウトになったのか?」ということを子どもと会話します。会話が終わったら、子どもを遊びに戻します。時間の目安は、だいたい子供の年齢=分数がよいでしょう。3歳なら3分、4歳なら4分程度。対象年齢は、コトの良し悪しの分別がつきだす、1歳半頃~2歳くらいからがよいでしょう。

17.交渉をしないようにしましょう

「ちゃんとしてたら、あとでお菓子買ってあげるから」
みなさんは、このようなことを言っていませんか?こうした交渉や外的報酬は控えるようにしましょう。それに慣れてしまうと、ママ・パパとのお約束やお願いごと全てに値札が付いてしまいます。

18.子育て戦略を年齢ごとに変えていきましょう

子どもが2歳の時に通用していたやり方は、3歳半の時には通用しなくなります。子どもも成長していくにしたがって、ママ・パパも子育ての戦略を変えていきましょう。

19.体罰や暴力はやめましょう

子どもと向き合い続けていると、どうしても感情的になる瞬間は出てきます。ただ、そこで再認識してほしいことは「ママ・パパは大人である」ということです。体罰や大声よりも効果的に伝える方法が必ずあります。もし感情的になってしまいそうになったら、その場から移動し、6秒間深呼吸をしましょう。

20.「愛していること」を伝えましょう

子どもを叱った最後に「あなたのことが大好きだよ」ということを伝えましょう。子どもにとってストレスがかかる会話の最後がポジティブなメッセージの場合、たくさんの良いことがあります。「ママ・パパは叱っている問題に固執せずに、未来を向いている」というメッセージになりますし、「ママ・パパは愛しているからこそ、こういった話をしている」というメッセージになります。何より、子どもの自己肯定感を育むことができます。

参考

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    ライター
    oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者/ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。
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