海外で有名な子育てスタイルのご紹介！様々な子育て法を見てみよう。

oriori編集部

2023/10/12 01:10

世の中にはたくさんの子育て法があります。今回は海外で有名な子育て法をご紹介します。そして、それら子育て法は良い点・悪い点がそれぞれにあるものです。何か特定の子育て法を信じて、子育てを行っていくこともいいですが、この記事では、状況やタイミングによっていくつかの子育て法を使い分けることをおススメします。様々な子育て法をご紹介するので、みなさんも使い分けてみてはいかがでしょうか？

子育て方法は組み合わせで使おう
放し飼い子育て（The Free-Range Philosophy）
ヘリコプター子育て（The Helicopter Philosophy）
権威主義的な子育て（Authoritarian parenting）
愛着育児（Attachment parenting）
寛容な子育て（The Permissive Philosophy）
除雪育児（Snowplow parenting）
灯台子育て（Lighthouse parenting）
さいごに

子育て方法は組み合わせで使おう

みなさんが子育てに使う時間が多ければ多いほど、おそらくたくさんの子育て法やメソッドをご存じかと思います。筆者は、たくさんの子育てメソッドに関する情報を得れば得るほど、何か特定のメソッド一つにコミットすることに対して懐疑的です。それぞれにいいところがあるのだから、それらを組み合わせればいいんじゃないかと思います。様々な子育てのスタイルがあるとしたら、「自分の子育て法」の一部として、それらを取り込んでいくというやり方です。これらの「子育てパズルのピース」が、どのようにして一緒に収まるかをよりよく理解するために、いくつかの海外で人気のある子育てスタイルについて、ご紹介していきます。

放し飼い子育て（The Free-Range Philosophy）

「放し飼い子育て」は次のような特徴があります。

・子どもたちの本能を信頼する

・子どもを子どもらしく育てる

・子どもたちが失敗することを許容する

放し飼い子育ては、「親が落ち着く」ことが大切だと言われており、子どこたちの行動や活動を細かく管理することを控える必要があります。

イリノイ州の臨床心理学者であるEmily Edlynn博士によると、「放し飼い子育て」は、子どもたちが自分自身で考えて自分自身で行動することによって、「独立心」「自身」「自己肯定感」を育むことができるようです。

このように活用するのはどうでしょう？

例えば、年長さんになったら、「朝ご飯の準備を全部自分でしてもらう」というのはどうでしょうか？何が食べたいかを考え、必要な食器やジャムなどを自分で準備し、後片付けをします。そのためには、もちろん親のサポートも必要ですね！

ヘリコプター子育て（The Helicopter Philosophy）

「ヘリコプター子育て」という用語は、子育てをするママ・パパが、まるで子どもの上で「ホバリング」して、必要に応じて子どもを保護するという概念から名づけられています。1990年に、子どもの発達の研究者であるフォスタークラインとジムフェイによって造られました。彼らは「ヘリコプター子育て」をしている親の共通の特徴として、「子どもの安全についてずっと心配しており、子どもに対して多くの制限や約束を与えて、子どもたちの問題について子ども自身よりも心配している」といっています。

このように活用するのはどうでしょう？

まず「子どもを監視・管理」することではなく、「何か有事のことが起きたときにマネジメントする」ことを目的としてこの子育て法を行うのがよいと考えています。

特に子どもがまだまだ小さいときに非常に有効です。臨床心理学者のクリスティーホームズ博士は次のようなことを言っています。

「（ヘリコプター子育てをしている家庭の子どもは、）幼児の時に大きなけがをしている子どもの割合が少ない。子育ての中には、子どもに対して介入する必要があるタイミングがあります。ただし、子どもに対する注意の目は、子どもの肩に置くのではなく、部屋の向こう側からにしましょう。（つまり近すぎないようにした方がよいという意味）」

行き過ぎた「ヘリコプター子育て」は、子ども自尊心に悪い影響を与える可能性があるため、自分自身が行き過ぎていないかを周りの人に確認するのもよいかと思います。例えば幼稚園や学校の先生に聞くというやり方をおススメします。

権威主義的な子育て（Authoritarian parenting）

カンタンに言うと「厳しい親」ということです。

・家庭内に厳しい決まりが存在する

・子どもに対する期待が高い

・子育ての柔軟性が低い

といった特徴があります。

このように活用するのはどうでしょう？

これは最終手段として使うのがおすすめです。つまり日常的にはこのような子育てはせずに、本当にどうにもならなかったら「厳格に対応していく」というやり方です。

それをやることで、子ども達も「超えてはいけないライン」を認識していくのではないでしょうか？

愛着育児（Attachment parenting）

「愛着育児」とは、ママ・パパが子どもに対して、「たくさんの共感」と「大きな反応」をしていきながら、たくさんのハグや体に触れたりすることをし、継続的な身体の親密さと接触をすることによって、ママ・パパと子どもの愛着を育んでいくという育児哲学です。これは、アメリカの小児科医ウィリアムシアーズ氏によって造られました。

その中では例えば、「同じベッドで寝ましょう」といったものもあります。この提言では、ベッドを共有することで、夜間の赤ちゃんの分離不安を軽くして、ママが夜の母乳育児を楽にするために効果的であるということを言っています。（ただし共同睡眠に伴う深刻なリスクを指摘する一連の研究も別でありますし、アメリカ小児科学会（AAP）では親子別々に睡眠することを推奨しています）

寛容な子育て（The Permissive Philosophy）

寛容な子育てとは、子どもに「多くのルールを課さない」という子育て法です。この育て方は、いわゆる「ヘリコプターの親」とは正反対です。寛大な子育てをしているママ・パパは、子どもたちのすべての動きに監視するのではなく、信じられないほど寛大であり、約束事がほとんどなく、やることを強制することもほとんどありません。彼らのモットーは、「子どもは子どもらしく」ということです。

ママ・パパと決めるルールがなく、子どもの行動に対する期待や要求もとんどないため、寛容な子育てによって育てられた子は、「自主規制」と「自主管理」に苦労する傾向があるようです。また、問題解決スキルと意思決定スキルを習得するのに苦労すると言われています。