ルーピングという名前だけ聞いても、どんなおもちゃなのかわからない人も多いでしょう。では、ルーピングとはどんなものなのでしょうか？

ルーピングとは、ワイヤーに通されたビーズを動かして遊ぶおもちゃです。ビーズが取れない作りになっているため、誤飲の心配なく安全に遊ばせられるのがうれしいですよね。ワイヤーの形に合わせて、ビーズがさまざまな動きをするのが楽しく、夢中になって遊ぶ子どもが多いです。

小さな子どもはおもちゃを乱暴に扱ってしまうことも多いため、万が一の破損を避けられるよう、質のいいルーピングを用意することをおすすめします。

ルーピングは、お座りができるようになった0歳の赤ちゃんから遊ぶことができます。シンプルな作りのものは0～2歳頃、複雑な作りのものは3歳以降の子どもにおすすめです。またルーピングは、何歳までしか遊べないという決まりはありません。

ルーピングは、具体的のどのように遊べばいいのでしょう？

子どもの思うままにビーズを動かし、その動きを目で追うのが一番スタンダードな遊び方です。繰り返し同じ動かし方ばかりする子どもも多いですが、余計な手出しはせずに、子どもの自由に遊ばせてあげましょう。

ルーピングに慣れてきたら「赤いビーズを動かしてみて」などと大人が色や形を指定し、クイズ形式でビーズを動かしても楽しいですよ。繰り返し遊ぶことで、色や形を覚えるいいトレーニングにもなります。

大きめのルーピングがある場合は、兄弟や友達などといっしょに遊んでもいいですね。ビーズを同時に動かして競争したり、ビーズを使っておままごと遊びをしたりと、バリエーション豊かな遊びを楽しめるでしょう。

知育おもちゃとして人気のルーピングですが、どのような効果が期待できるのか気になりますよね。

小さなビーズを繰り返し指先でつまんで動かすことは、いい指先の訓練になります。始めのうちはうまく動かせないかもしれませんが、何度も遊ぶことで手先が器用になっていくでしょう。

手や指先を動かすことは、脳にとっていい刺激になり、脳の発達を促すといわれています。くねくねしたワイヤーに沿って、どのようにビーズを動かせばいいのか試行錯誤することで、思考力や想像力を育むことができるでしょう。

また縦や横、前や後ろにビーズを動かすことで、空間認識能力の向上も期待できます。空間認識能力は、お絵描きや算数の図形問題、理科などに役立ちますよ。

ルーピングは大人にとってはシンプルで単純なおもちゃに感じられますが、子どもにとっては難しいものです。熱中してビーズを動かすことで、集中力を鍛えることができるでしょう。また集中することで、ひとり遊びができるようになるかもしれません。

ルーピングには、子どもが認識しやすいよう、はっきりとした色使いのものが多いです。カラフルなビーズやワイヤーに触れることで、色彩感覚が豊かになっていくはずです。また「それは黄色だね」などと声掛けすることで、色を覚えることにもつながるでしょう。

ルーピングには、さまざまな種類のものが販売されています。初めてルーピングを与えるときは簡単なもの、ルーピングに慣れてきたら少しずつ複雑なものにしていくといいでしょう。子どもの発達に合ったものを選ぶと、たくさん遊んでくれるはずです。