共働きんの親が一番、神経を注ぐべき部分は小学校受験の面接です。働いていることや、親子の時間をどのように工夫しているのか？という点への質問が及んだ場合でも堂々と受け答えが出来るように努力をしてください。仕事が大事であることはあくまでも個人の都合です。小学校側は、どれだけ学校行事に参加できるのか？と言うことに付随する質問を多く投げかけてきます。

ストレートにこのように聞かれた場合にはどのように答えるのが良いのかを両親の間でも十分に話し合っておくことが必要です。仕事だから参加できないということを、あからさまに回答することは、あまりにも心証を悪くします。親にとって仕事を持つということは誇りであったとしても学校側にとっては「行事への参加は大丈夫なのか？」と言う部分への回答を期待しているわけです。

頭ごなしに「行けません」というのは絶対に避けてください。仕事を持っていても学校行事には上手に休暇を取って参加される親は他にもいます。そのあたりを表明できるように自分の気持ちを整理しておくことが肝心です。公立小学校と比べて私立小学校や国立小学校は頻繁に行事があります。基本的に親の参加は多いのが風潮です。それを含めて親の参加の可否を考え合わせて受験校を選ぶことも大事なことです。

予め面接で聞かれる内容を予想して自分の中でシミュレーションをすることも肝心です。学校側は働くお母さんを理解しながらも、お子さん目線で行事への参加の是非をあえて問うのです。

私立小学校の場合には、親の全面的な協力姿勢を求める傾向が強いと言えます。子どもの能力に差がない場合には、親の学校教育への賛同度合いを冷静に判断されると思っておいてください。合否判定をするときに親が仕事を持っている場合には、どのような回答をしていたか？が参考資料になるのです。

何よりも教育を優先していることを表明される親は、共働きであっても何ら問題なく合格圏内に入るはずです。子どもとの時間を作るため努力を惜しまない親は高い評価を得るものです。

働く女性よりも家庭的な女性を良しとする風潮を今なお、学風に讃えている場合もあります。私立の女子小学校などの場合には時代の流れには乗らずに昔ながらの考えを持ち続けているのです。まだまだ、母親が自宅でお子さんのために家事を優先することが称賛される場合もあるのです。とても古めかしい考え方ですが、一部の名門女子小学校には、いまだに根付いているといえます。

保育園などにお子さんを預けて女性が働くというのが、今一つ理解されないという世界も実在することを働く親御さんは知っておいていただきたいのです。母親がお子さんの帰宅時にその場に居ないこと自体信じがたいと考える小学校もあるのです。そのような保守的な考え方をしている小学校を受験する際には

共働きの親は不利になるのは確実なことです。そういう意味でも志望校は広い視野を持って決めるようにしてください。

名門女子小学校などの場合には、女性の社会進出よりも昔ながらの、「女性は家庭で」という風潮がまかり通っていると考えておいてください。あえて共働き家庭の場合には、志望校を絞り込む際に、あまりにも偏った考えを持つ昔ながらの小学校は避けた方が無難でしょう。それよりも、共働きの親が不利にならない一般的な私立小学校を受験する方が安全な場合が多いのです。何を否定しているわけでもないのです。共働きであること自体が一部の小学校から見れば特異であり、まだまだ受け入れがたいということに過ぎないのです。

このような場合も想定して志望校を絞り込む必要もあります。専業主婦神話というものはまだまだまかり通っている世界観を持っている小学校では、専業主婦の親御さんが集まります。共働きであることは、その場面ではなかなか理解を得られないのは価値観の違いから生まれることであり、どうしようもないことなのです。

面接のときに、学校行事への参加についての質問をされた場合には、本音をきちんと語るべきでしょう。仕事も大事ですがそれ以上に子育てには熱量を持って取り組んでいるということが、相手に伝わればそれで良いのです。

確かに共働きである以上、お子さんへとの時間はどのように設けているのか？が質問の内容になることが十分に考えられます。

とにかく共働きでも学校の教育方針には深く感銘を受けて、両親の間で休みを上手に使い分けて行事には参加できれば何緒問題もないのです。ここには夫婦間での連動が望まれます。それさえ融通ができれば、何の問題もありません。共働きだから、お子さんのことは、ついつい後回しになっているのでは？と面接時に察知されるようでは意味がありません。

最近は働く親のことを鑑みて土日に小学校受験対策を行う塾も増えてきました。平日は全く塾に通えない親でも土日は安心して通うことができるわけです。お受験の準備も、入学してからも何ら親が共働きであることが足を引っ張らずに済む時代になってきました。そこで一番大切なのは親同士がどこまで協力し合えるかという点です。

そのためには、時間の許す限り親子で話す時間を持つことが大事です。働く親は帰宅してから子供を寝かせるまでの時間は常に戦争状態です。そこでゆったりとした会話がなかなか成立しないのも事実です。それでも親が働いている姿を見ている子供は、平日の夜の忙しさに慣れていきます。自分の方から片づけを手伝いような所作が身につくのです。みんなで協力をして食べる準備をするという習慣です。

共働きの親は努めてお休みの日には同じ時間を子供と共有しようと努力を惜しみません。受験を意識しながらも、自然散策や季節の風物詩を見るために少し遠出をするなど、余念がありません。普段から在宅で子供を見守る親以上に

親子の時間が共有することに意味を感じているからなのです。

親子の濃い時間を過ごすことがお受験準備だと考えています。

基本的に平日の午前中の時間に参観などが多いのも確かです。学校行事も午前中に集中することが多いのです。そこで、後ろめたさを感じずに休暇を取りやすい職場かどうか？という点も非常に気になる部分です。仕事が終わってからの家庭の時間で短い時間だけでも、子供のプリント学習の添削ができる余裕は大事にしてください。共働きの家庭でお受験を成立させるためには、時間の使い方がかなり上手でなければ話にならないのです。

親子で濃密な時間を過ごして、平日は協力し合うという家庭には特別な親子の結びつきを感じます。

それが受験の成功につながれば、これほどうれしいことはないのです。