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【小学校受験】子どものメンタルを保つために親がするべきこと

P.K(元小学校受験塾講師)
2020/04/17 00:04
小学校受験の準備期間中に子供が健康な心身を保つことは、絶対に必要なことです。親の気が付かないところで、大きなストレスを抱えていることも十分に考えられるのです。親はどうしても子供にプレッシャーを与えてしまいがちです。それは意識をしていないところでついつい言葉の端に出てしまうものなのです。

子どもは自分でストレス症状がわからない

今自分がストレスに晒されているということは子どもにはわからないものです。だからこそ親が気づかないといけないのです。塾でも手厳しい指導を受けて、親からも強く叱責されるお子さんはすっかりと心が折れてしまっているのです。5歳児ともなると妙な反抗をすることで、親に叱られるであろうことは予測できるもいのです。だから、ただ従うということを選択している場合も多いのです。
お子さんをそのようなうつ状態に追い込まないように、心がけてください。子どもが強いストレスを受けてしまったときには、軽いチック症状を見せるようになります。貧乏ゆすりを頻繁に行うようになる場合や瞬きを頻繁にするようになるなど、必ず親が見つけられる何らかの症状があるはずです。

子どものストレスが明らかな場合

このような場合には、叱り役を母親、守り役を父親ということを役割分担しておいてください。核家族の場合には特に、子どもが何でもぶつけられる相手が必要です。小学校受験本番までの間は短いようで長いものです。心を健康に保つためには穏やかに過ごせることを、まずは目指してください。
あまりにも、過激な周りの雰囲気の親が惑わされてしまうと、それこそ本末転倒です。そこを、きちんと把握したうえで、お子さんの心を常に覗いてあげられる親でいてください。
まずは子どものペースに合わせた準備を怠らないようにしてください。あまりにもスローな進度の子どもに、いきなりのスパルタ教育は不向きです。子どもの性格をよく見極めて塾を選ぶことも必要です。
塾に喜んで通う子どもというのは、少ないことはわかっています。それでも、無理をして通い続けることには危険がいっぱいです。少しでも前向きに塾に通っていることが伝われば、そのまま様子を見守ればよいのです。

今しかできないお受験準備

家族で協力しあって、お子さんの心に常に寄り添える余裕を持つべきです。親のメンタルヘルスは大人の心得で何とか乗り越えてください。それよりも子どもを孤独な受験戦争に送り出さないようにしてほしいのです。
子どもは親に突き放されることには悲しい思いを抱きます。それよりも最後まで親が一緒に走ってくれる方が心強いと感じるのです。小学校受験では親の出番は多いと心得てください。
中学受験以上になると子どもの持つ力が合否を分けます。ただ、小学校受験の間までは子どもに関わりつつ心の健康を常に見守ってあげられる親で居るべきなのです。この受験を通じて苦楽を共にすることで、家族の絆が強くなるものです。そして合格を勝ち得たときに家族はまた大きく結びつきます。

本当の意味で子どもを守る親でありたい

小学校受験というのは親子にとっては偉業です。家族みんなで大変な道を歩むことにもなるのです。小学校受験本番までの過程を家族みんなで乗り越えることに大きな意味があります。親も初心に帰って季節の花を学び、季節の行事を楽しみながら日本の四季を感じてみてください。
親子で同じ目標に向き合うのは、生涯に一度しかない貴重な経験です。
そう考えれば小学校受験の意味もさらに深くなるわけです。そのためにも子どもの心の変化には敏感に対応してください。そこには、親の深い愛情と、強い支えが必要になります。
子どもの心が疲れていると感じたときには、誰よりも早くそれに気づいて心の声を聴く人で居てほしいのです。
    この記事の著者
    元小学校受験塾講師。大学時代には幼児教育・幼児心理学を専攻。大学受験小論文添削や公文講師などの経験あり。
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