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読解力を上げるためには?東ロボくんから学ぶ読解力向上の秘訣!

ライター 村田 美子
2021/04/02 00:04
子どもたちの読解力が下がっている、と聞いたことはありませんか。コピー機の普及で、子どもたちには常にプリントが配られ、黒板を書き写す機会が減ったことが一原因だとか。この記事では東ロボくんのことをお伝えし、子どもたちがAIに負けないために、読解力アップするにはどうすれば良いのか考えてみましょう。

AI読みって?弊害は?

文章をバラバラのキーワードの群れで捉えようとするものがAI読みです。あなたも意識せずしていませんか? 意味があまりわからなくても、キーワードだけでなんとなく理解した気になり、それが読解力が育たなくなった別の原因ともいわれます。また、写真、動画などであらゆるものが説明され、説明書を読み込んだり文章から想像するという経験も少なくなっています。

「 東 ロボ くん」 プロジェクト の 目的

東ロボくん(とうろぼくん)とは、2011年に国立情報学研究所が中心になって立ち上げた「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトで、開発が進められるロボットの名前です。プロジェクトの目的はAIに仕事を奪われないためには、人間はどのような能力を持たなければならないかを明らかにすることでした。結果、東ロボくんはセンター試験模試で、受験者の80%を上回る成績を残したのですが、東大の合格圏には届きませんでした。
プロジェクトディレクターを務め、2018年には国連で講演を行った理学博士、新井紀子教授は、東京書籍の中高の教科書と、 毎日新聞、 東京・中日新聞、 読売新聞の三紙から主として科学面や小・中学生向けの記事を使ったテストを開発し、25000人を調査しました。 その結果、中学卒業段階で30%が内容理解を伴わない表層的な読解もできない、進学率100%の進学校でも内容を理解しなければならない読解問題に正答できたのは半数でした。

読解力って? 3つの解釈

解釈その1

従来の日本の国語では、読解力とは作者の表現意図を読み取ったり、行間を読んだり、物語を読んで主人公の気持ちを答える力を求めました。

解釈その2

OECDのPISAがいうリーディングリテラシー(読解力)とは、
目標を達成し、知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、テキストを理解・利用・熟考し、取り組む能力
すなわち、文章や図・グラフの内容を読み取り、それに対して自分の意見を述べたり、次の行動に結びつけたりする力を指します。前提として、著者の物語は絶対的な存在ではなく、読み方も、読んでから採るべき行動も多様になる可能性があります。

解釈その3

東ロボくん(とうろぼくん)を生んだ国立情報学研究所、新井教授のいう「読解力」とは「文書の意味内容を理解する」「中学校の教科書の記述を正確に読み取ること」で、「行間を読む」といったものではありません。文章の意味内容を理解するという、ごく当たり前の意味での読解力です。

読解力をつけるためにはどうすればよいのか

新井紀子教授によると、幼少期には様々な年代の大人の会話を聞かせ、語彙を豊富にすること、自然体験を日常的に行うこと、縦長の年齢の子ども同士の交流をさかんにすること、読み聞かせや読書を推奨すること、学童期には理科や社会の教科書を読み込むこと、定義をよく確認すること、主観ではなく客観でわかりやすく事実のみを伝える文章を作成する練習をすることをあげています。

さいごに

AIが今ある仕事の半分を代替する時代が迫っていると聞くと不安すら覚えますね。この記事では、どうすれば読解力がつけられるのか対策をご紹介しました。どの項目も、それほど難しいことではありませんね。人間は文字を読むことができ、理解できますが、コンピューターにはできません。クリエイティブなことや問題解決にも人間は優れています。まず子どもの頃から読書する習慣を身に付け、読解力を磨いていくようにしたいですね。
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