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教えない教育って? AI時代を生きる子どもたち、オランダ式教育に学ぶ

ライター 村田 美子
2021/02/19 01:02
タイトルの「教えない教育」をみて、驚いた読者も多いでしょう。「教えなかったら教育ではないんでは?」と疑問に思いますよね。ここでは、親の時代とは大きく様変わりしたAI時代を生きる子どもたちにとって、何が一番大切なのかをオランダ式教育から考えてみましょう。日本で実際にオランダ式教育を行っている「認可保育園 ピラミッドメソッド千葉保育園」の様子をお伝えします。

ピラミッドメソッド

OECDに加盟している25ヶ国の子どもの幸福度調査をユニセフが2007年に行い、その結果を発表しました。それによると、オランダが総合1位に選ばれました。オランダの子どもが世界で最も幸せな理由の一つがオランダの幼児の育て方にあると言います。
伝統的な一斉保育・教育は、多様な価値観で育てられる現代の子どもたちには向かないのではないでしょうか。現に、教育現場には騒ぐ子ども、切れる子ども、すぐに手が出る子ども、友達だけでなく教師にまで暴力をふるう幼児や子どもたちが増えていることからもわかります。
このような問題は今、世界中で起こっていて、オランダはいち早く一斉型の教え方をやめました。そして、1994年、3~6歳用に開発されたのがピラミッドメソッドというグループ学習法です。
ピラミッドメソッドは子ども一人ひとりを大切に、成長を支援する教育法で、子どもたちは小さな輪になって保育者と座り、1年間の決められたテーマをグループで学びます。
ピラミッドメソッドでは、領域ごと(空間と時間の理解・運動・芸術・個性・情緒・知覚・言葉・思考)に遊びがセットされたコーナーがあります。その遊びコーナーは子どもが自分で選ぶことができ、一人で遊んだり、グループで遊んだりします。
ピラミッドメソッドの基本の一つにある「ディスタンシング理論」に沿って、子どもたちは目に見えないものも学びます。すなわち、保育者は子どもの発達段階に応じて、身近なことから徐々に外の世界、抽象的な世界を紹介し、子どもたちは表現することに挑戦します。

教えない教育とは?

ピラミッドメソッドで行われている「教えない」教育は、子どもが自ら考えて問題を解決する能力を育てる教育法です。集中力・計画力・決断力・実行力・向上心・協調性・自己肯定感は、知識を教えないからこそ身に着く能力といえます。

ピラミッドメソッド千葉保育園

子どもたちの変化について、園長の辻井正氏の著書から引用してみましょう。
・子どもたちが、思い切り遊んでいて、さまざまな遊びをしはじめた。
・子どもたちの言語表現が具体的になった。
・子どもたちに問題解決能力がついた。
・子どもたちに自信がつき、自尊感情が高まった。
・自主性が育っている。
参考:辻井 正 『世界で一番幸せな子どもたち―オランダの保育』
上記の子どもたちの変化、創造性・コミュニケーション能力・問題解決能力・自主性・自信は、正にこれからAI時代をいやが上にも生きて行かなくてはならない子どもたちの底力になる基本的な資質ですね。

さいごに

いかがでしたか? 「自分で選択して決断できる力」を養うピラミッドメソッドという幼児教育法についてご説明しました。実際にピラミッドメソッドで保育を行っている保育園が日本にもいくつかあります。自分の子どもが落ち着いた子になるように、自分の頭で考えて行動する子に育つように、また、グローバル社会をたくましく生き抜いてくれるようにと希望する父母に、ピラミッドメソッドを取り入れた園をおすすめします。興味がある読者は、自分の住む地域にあるかどうかチェックしてみてくださいね。
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