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子どものマネー教育はいつから始める?幼児へのマネー教育のポイント

oriori編集部
2021/04/27 03:04
子どもへのマネー教育は、いつごろから始めればいいのか悩んでしまいますよね。小さいうちは必要ないと感じる人も多いですが、幼児期からスタートすることをおすすめします。今回は幼児へのマネー教育のポイントをご紹介します。

マネー教育とは?

子どもにお金に関することを教えるのがマネー教育ですが、具体的にどのようなものなのでしょうか?

マネー教育の内容

マネー教育と一言で言っても、金銭教育や金融教育などさまざまな分野があり、何から教えればいいのか悩む人も少なくありません。おおまかにいうと金銭教育とはお金の使い方、金融教育は資産運用や経済の仕組みについて教えること。
現代社会で生活に欠かせないお金に関する知識を学び、正しく扱えるようになることは、子どもの生きる力を育むことにつながります。まずはお金にはどんな種類があり、どうやって使えばいいのかなどを金銭教育を通して教えてあげてはいかがでしょうか?

マネー教育はいつから?

マネー教育は小学生になってから始めるという家庭も多いですが、幼児期から遊びを通して教育をスタートしてもいいでしょう。子どもがお金に興味を持ち始めたころが、マネー教育を始める良いタイミングかもしれません。

マネー教育の目的

マネー教育の目的には、どのようなものがあるのでしょう?

お金の概念を理解する

お金にはいろんな種類があり、同じ金額でも紙幣やコインの組み合わせは何通りもあるものです。例えば、同じ「1000円」という金額でも「1000円札1枚」「500円玉1枚+100円玉5枚」「100円玉10枚」などさまざまな組み合わせがありますよね。
大人にとっては当たり前のように理解できるお金の概念ですが、子どもにとっては種類によって価値が変わるということもなかなか理解できないもの。
500円玉を100円玉に両替するのを見て、金額は変わっていないのに、硬貨の数が増えたことからと「お金が増えた!」と勘違いする子どもも珍しくありません。

お金の大切さを学ぶ

お金が一体どういうもので、どうして大切なのかを学ぶこともマネー教育の目的の一つです。お金は労働の対価として得られるということや、収入と支出のバランスをとることの重要性をマネー教育を通して伝えていきましょう。
そうして正しい金銭感覚を養うことは、安易なお金の貸し借りなどといったお金に関するトラブルに対応できる力へとつながっていくはずです。

我慢をできるようになる

子どもが欲しがるからといって、お菓子やおもちゃなどを何でも買い与えてしまうと、我慢する力を養うことは難しいでしょう。我慢を学ぶためにも、マネー教育としてお小遣いを導入し、どの範囲内でほしいものを買うようにしてはいかがでしょうか?
決められたお小遣いの範囲内では、欲しいものをすべて購入することはできません。そのため、本当に必要なものを見極め、そうでないものは我慢する必要があります。そうして小さなころから我慢する力を身につけておくと、大きくなってからもお金を大切に扱えるはずです。

幼児へのマネー教育の方法

幼児へのマネー教育は、どのように始めればいいのでしょうか?

お金を題材にした絵本を読み聞かせる

マネー教育の第一歩として、絵本を選んでもいいですね。お金に関する絵本は多数販売されていますが、子どもにとって身近な金額である「100円」を題材にした絵本「100円たんけん」(文:中川ひろたか/絵:岡本よしろう)もおすすめです。
100円で買えるものを探して商店街を探検するというストーリーで、子どもにとってわかりゃすい金額を通して物の価値やお金について考えることができます。
また絵本というよりドリルに近い「お金の使い方と計算がわかる おかねのれんしゅうちょう」(監・著: 加藤 信巳)も人気です。
おかねシール・おかねカードを使って、遊びながらお金の使い方や計算を学べるでしょう。

お買い物ごっこをする

お買い物ごっこでも、楽しくお金について学ぶことができます。あらかじめ品物の値段を決めておき、おもちゃのお金を使って買い物をします。限られたお金で何を買い、何を買わないのかというやりくりを実践形式で学習できるはずです。
いきなり細かいお金の計算をするのは難しいので「コイン1枚で商品を一つ買える」など、幼児にもわかりやすいルールでスタートしてみましょう。慣れてきたら、お金の種類を増やしたり、商品によって値段を変えてみたりと難易度を高くしていくといいですね。

子どもといっしょに買い物に行く

普段の買い物に子どもを連れていくことも、立派なマネー教育になります。このとき、ただ黙って買い物をするのではなく、決められた予算の中で買い物をしていることを子どもに伝えてあげましょう。
「今日は500円持ってきているから、牛乳と卵を買おう。お金が足りなくなるから、ティッシュは次のお買い物で買うことにするね」などと解説すると、子どもにもわかりやすいかもしれません。
また同じ商品でも、メーカーや購入するお店によって価格が変わるということも、子どもに教えてあげたいですね。消費期限が近く見切り品として割引されている商品があることも、子どもに物の価値を伝える良い例になるでしょう。
ただ「安ければ安いほどいい」というのではなく、物の品質についても触れることをおすすめします。「あっちの卵のほうが安いけど、一つ一つが大きくておいしそうだからこっちの卵にするね」など、どういう基準で購入する商品を選んでいるのかどうかも大切なポイントです。

お小遣いを取り入れる

子どもがある程度数を理解できるようになったら、お小遣い制度を取り入れてみてもいいかもしれません。お小遣いには決まった金額を決まったペースで渡す「定額制」と必要なときに必要なだけ渡す「不定期制」がありますが、マネー教育の観点では定額制がおすすめです。
またお小遣いは渡しておしまいにするのではなく、親子でお金の使い道について振り返るようにしましょう。お小遣い帳をつけるようにするとわかりやすいですが、子どもがまだ字や数字を上手に書くのが難しい場合は、親がサポートしてあげてくださいね。
お小遣い帳には、購入したものや使った金額だけでなく、お金の使い道に対する評価も記載してはいかがでしょうか?買ってよかったものに「〇」買って後悔しているもの「×」などをつけるようにすると、自分のお金の使い方について考えるいいきっかけになるでしょう。

労働体験を取り入れる

お金は労働の対価として得られるものなので、同じように子どもにも労働に見立てたお手伝いを通してお金を手に入れる体験をさせてもいいでしょう。ただしお手伝いをするたびに本物のお金を渡してしまうと、子どもは「お手伝いをするとお金がもらえる」と認識してしまいます。
そうならないよう、お手伝いの対価に与えるお金は、お買い物ごっこで使えるおもちゃのお金にしてはいかがでしょうか?お買い物ごっことセットで、お金の流れについて学べるはずです。

マネー教育としてのお小遣いの注意点

子どもにいつからお小遣いを与えるべきか悩む人も多いことでしょう。小学生のおよそ6割が定額のお小遣いをもらっていないという調査結果もあることから、早い時期にお小遣いを与える家庭は少ない傾向があるようです。
定額のお小遣いを与えない代わりに、必要なときに必要な分だけお小遣いを渡す家庭も多いです。ただマネー教育の観点からみると、お小遣いは定額制にしたほうがお金の管理を学びやすいとされています。
自分でお金を使う経験が少ないと、小銭を使って買い物ができずに小銭ばかりどんどん増えていったり、お年玉などを計画に使えずに散財したりするかもしれません。小さな金額から、自分で管理するということを学ばせてはいかがでしょうか?

お小遣いの使い道の線引きをする

子どもにお小遣いを与える前に、まず何をお小遣いで買って、何を親が買うのかという線引きをしっかりとしておくようにしましょう。例えば、昨日は親がお菓子を買ってくれたのに、今日はお小遣いで買うなどと区別があいまいになってしまうと、子どもは混乱してしまいます。
お金の管理に支障が出てしまう可能性もあるので、子どもといっしょにルールを決めておいてくださいね。

お小遣いの管理をサポートする

お小遣いをあげたあと、管理をすべて子ども任せにしてしまっては、お金の使い方を効果的に学ぶことは難しいかもしれません。お小遣いの使い道などを親子で振り返る時間を作り、計画的に子どもがお小遣いを管理できているのかチェックしてあげましょう。
お小遣い帳などでお金の流れを把握できるようにしておき、使い道に子どもが納得できているか、納得できていないなら何が問題なのかをいっしょに考えます。問題点がわかったら、子ども主導で対処法を考えて実践させるといいですね。

子どもに合った管理方法を考える

子どもの性格がそれぞれ違うように、子どもにあったお金の管理方法も子どもによって異なります。大雑把な子どもに細かいお金の管理をさせようとしても、ストレスになってしまい、継続は難しいかもしれません。
お小遣いの使い方も、与えたらすぐに使い切ってしまう子もいれば、コツコツ貯金に励む子もいます。子どもの性格を把握したうえで、お小遣いを与える頻度や管理の方法などを変えるといいですね。
また兄弟で統一したほうがいいように感じられるかもしれませんが、兄弟でも性格は異なるもの。無理に統一する必要はありませんよ。

お小遣いの使い道に口出ししない

子どもがお小遣いを無駄遣いしそうになっていたら、つい口を出したくなるかもしれません。しかしお金の使い道に限らず、失敗から学べることは多いもの。「そんなもの買ってどうするの!」などと否定せず、子どもの判断に任せましょう。
お小遣いの管理を続けていくうちに、徐々にお金の使い方も上手になっていくはずですよ。

さいごに

小さな子どもにマネー教育は早いと感じられるかもしれませんが、早いうちから金銭感覚を身につけることは子どもの将来に役立つことでしょう。はじめはお買い物ごっこなどの遊びを通して、楽しみながらお金について学ばせてあげたいものですね
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    ライター
    oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者/ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。
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