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オルタナティブスクールとは?種類と特徴・注意点をご紹介

oriori編集部
2022/10/21 03:10
オルタナティブスクールはまだ日本ではあまり広まっていないので、初めて耳にしたという人も少なくないのではないでしょうか?子どもの主体性や自律性を重んじるオルタナティブスクールの特徴や注意点をご紹介します。

オルタナティブスクールとは

オルタナティブスクールとは、そもそもどういったものなのでしょうか?

オルタナティブ教育を取り入れた学校

ヨーロッパやアメリカの哲学的思想を基盤に発展した「オルタナティブ教育」を取り入れた学校のことを「オルタナティブスクール」といいます。「オルタナティブ(alternative)」とは「もう一つの」という意味で、公立でも私立でもない「もう一つの学校」とされています。
オルタナティブスクールでは個人が尊重され、子どもの自主性を重視した教育が行われることが多いです。大人は教師という立場ではなく、子どもを支えるスタッフという位置づけにする学校も少なくありません。
オルタナティブスクールは、指導要領・運営体制などが法によって規定されている公教育とは違う方針や理念で運営されています。そのため学校法人として運営されているところはごく一部で、ほとんどがNPO法人や一般財団法人として運営されているそうです。

どんな子どもが通うの?

オルタナティブスクールは、子どもの自主性を尊重したいという家庭に選ばれることが多いです。また子どもの個性が強く、公立などの学校に合わない場合や、子どもが学校に行くのを嫌がるようになった場合も。オルタナティブスクールを選択してもいいでしょう。

フリースクールとの違い

オルタナティブスクールとは、本来はフリースクールやホームスクール、無認可校などをひっくるめた総称です。ただ日本ではオルタナティブスクールの明確な定義がまだなく、学校教育法第一条に定められている「一条校」やフリースクールとは別の「もう一つの学校」という意味合いで使われることも。
フリースクールは不登校や引きこもりなどの子どもが日中に通う学校というイメージが強いですが、オルタナティブスクールは日本の公教育とは違う教育方針や運営制度などに共感した家庭が選択することが多いもの。
編入してくる子どももいれば、一年生から通う子どもも少なくありません。

オルタナティブスクールの種類

オルタナティブスクールと一言で言っても、取り入れている教育法によって特徴は大きく変わります。では、主にどのような種類があるのでしょうか?

シュタイナー教育

シュタイナー教育とは、ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育法で、芸術を重視し、教育も芸術として認識しているのが大きな特徴です。子どもにとって何がいいもので、何が悪いものなのかという線引きがはっきりとしていて、教育に最適な環境づくりに力をいれています。
子どもの心身の発達観に基づいてカリキュラムを組む、12年一貫教育もシュタイナー教育独自のもの。8年間担任が変わらないことや、数週間続けて毎朝同じ科目を学ぶエポック授業といった独特のカリキュラムも特徴的です。
<シュタイナー教育を取り入れている学校>
東京賢治シュタイナー学校(東京都立川市)
横浜シュタイナー学園(神奈川券横浜市)
どんぐり自然学校(鹿児島県鹿児島市)

サベトリー教育

サベトリー教育には、カリキュラムもテストもクラスもありません。学校には先生はおらず、子どもと大人で話し合いを通じて民主的な自治運営が行われています。自分のことは全部自分で決められるため、カリキュラムの自由度が高い点が大きな特徴でしょう。
<サベトリー教育を取り入れている学校>
東京サベトリースクール(東京都世田谷区)
デモグラティックスクール ASOVIVA!(大阪府南河内群)
F.I.D.S.福岡医インターナショナル・デモグラフィック・スクール(福岡県福岡市)

サマーヒル教育

サマーヒル教育では、プロジェクトというクラス別体験学習が重視されています。寮生活が基本となっており、オルタナティブスクールでは珍しく国の認可を受け、私立学校として運営されています。
<サマーヒル教育を取り入れている学校>
かつやま子どもの村小学校・中学校(福島県勝山市)
きのくに子どもの村学園・小学校・中学校(和歌山県橋本市)

フレネ教育

フレネ教育は、セレスタン・フレネの教育学をもとに確立された教育法です。子ども自身の生活や経験を自由作文にして、それを印刷したものがテキストとして使われるのが特徴で、既存の教科書は使われないそうです。
<フレネ教育を取り入れている学校>
ジャパンフレネ(東京都豊島区)
箕面こどもの森学園(大阪府箕面市)

その他

オルタナティブスクールのなかには、シュタイナー教育やサベトリー教育といった具体的な教育法を掲げていないところもあります。また一部のフリースクールでも、オルタナティブ教育が取り入れてられているようです。

オルタナティブスクールの特徴

オルタナティブスクールには、どんな特徴があるのでしょうか?

子どもの自主性を尊重する

オルタナティブスクールでは、子どもの好奇心や興味をもとに、学習プランや生活のルールなどを大人と子どもで話し合って決めることが多いです。子どもの自主性が尊重されるのはうれしいですね。

個性を重視する

子どもには一人一人個性があり、必要な学びはそれぞれ異なるもの。そんな子どもの個性を重視する点も、オルタナティブスクールの特徴のひとつです。

少人数

オルタナティブスクールは、一般的に少人数の学校が多いです。そのため、子どもひとりに対して丁寧な教育を行うことができるでしょう。また年齢の異なる子ども同士で活動する機会も多く、子ども同士のやりとりからもたくさんのことが学べるはずです。

オルタナティブスクールの注意点

オルタナティブスクールを検討するときは、以下の注意点も考慮するようにしましょう。

上級校が併設されていないことが多い

オルタナティブスクールの多くが、小学校や中学校までしかなく、高校まで通えるところは一部となっています。そのため高校に進学する場合、一条校しか選択肢がないケースも少なくありません。
今までのオルタナティブスクールでの学校生活とは大きう異なる学校生活に、子どもが戸惑いを感じてしまう可能性も考えられます。

数が少ない

オルタナティブスクールは、まだ日本ではあまり広まっていません。そのため学校自体が少なく、自宅から通える範囲内にオルタナティブスクールがなく、選択できないという家庭も少なくありません。

認可校が少なく不登校扱いとなることがある

オルタナティブスクールのほとんどは無認可で、私立学校として認可されているのはごく一部の学校のみとなっています。そのため毎日通ったとしても、法的には不登校として扱われてしまうことが多いでしょう。
また無認可のオルタナティブスクールに通っていると原則として卒業資格は得られませんが、義務教育期間中は在籍する地元校と連携することで卒業資格を得ることができます。ただ出席扱いにしてもらえるかどうかは地元校の判断によるので、あらかじめ確認しておいてくださいね。
またオルタナティブスクールに通っていると内申点がつかないため、高校受験で一条校を選択する場合は注意が必要です。

費用が高い

オルタナティブスクールは私設の学校のため、公立校に比べるとかかる費用は高額になります。学校によってかかる費用は異なるので、学校説明会や実際にその学校に子どもを通わせている先輩ママなどから情報を集めておきたいですね。

学校によって教育方針の差が大きい

オルタナティブスクールでは、教育理念や掲げている教育法などによって、教育方針が大きく異なります。子どもにその学校が合っているのか見極めるためにも、入学前にまずは体験してみることをおすすめします。
またオルタナティブスクールのメリット・デメリットを把握したうえで、家族でしっかりと話し合って入学するかどうかを決めるようにしましょう。

さいごに

子どもの個性や主体性を重視するオルタナティブスクールでは、公教育とは違った方法で子どもの能力を引き出すことができるでしょう。子どもに合った学校選びの候補の一つとして、オルタナティブスクールをチェックしてみてくださいね。
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    oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者/ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。
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