知育・幼児教育情報ならoriori

「ごっこ遊び」の7つの効果!ごっこ遊びの種類とポイント

oriori編集部
2023/02/21 03:02
子どもの遊びの定番であるおままごとなどのごっこ遊びは、実は子どもの成長に大きな影響を与えるといいます。ここでは、ごっこ遊びの種類や効果についてご紹介します。ごっこ遊びのポイントもぜひ参考にしてみてくださいね!

ごっこ遊びはいつから?

子どもの発達・発育に良い影響をもたらすといわれているごっこ遊びは、いつごろから始めるものなのでしょうか?

2歳頃から始める子どもが多い

子どもは、1歳頃からごっこ遊びの土台となる「再現遊び」や「世話遊び」を始めるといわれています。再現遊びとは、大人の行動を観察して再現する遊びで、例えばブロックなどを耳に当てて「もしもし?」と電話をする真似などをする遊びです。
一方世話遊びとは、自分がされているお世話を真似して、ぬいぐるみなどにしてあげることをいいます。これらの遊びがごっこ遊びに発展するのは、2歳頃からで「つもり遊び」や「見立て遊び」などが始まります。
つもり遊びは、自分が何かになったつもりで遊ぶことで、ママになったつもりで遊ぶおままごともつもり遊びのひとつといえるでしょう。見立て遊びは、例えば積み木などを車に見立てて走らせるなど、何かを別のものに見立てて遊ぶことをいいます。
どこからがごっこ遊びなのか線引きが難しいかもしれませんが、自分だけでなく周囲とイメージを共有できるようになっていれば「ごっこ遊び」といえるようです。

学童期まで続く

2歳頃に始まることが多いごっこ遊びは、一般的に4~5歳頃にピークを迎えるとされています。小学校に入ると、ごっこ遊びをする機会は減少する傾向にあります。

ごっこ遊びの種類

ごっこ遊びと一言でいっても、その種類はさまざまです。子どもがよくやるごっこ遊びの一部をご紹介します。

おままごと

ごっこ遊びを始めたばかりのころに行うことが多いおままごとは、家族になりきって遊ぶものです。子どもがママ役をやりたがることが多いでしょう。おままごとは女の子の遊びだという印象が強いですが、男の子でもおままごとを好む子どもは少なくありません。
大人としては、ついママ役が家事をして、パパ役が仕事に出かけるというイメージがありますが、そういった男女の固定観念を崩してみるのもおすすめです。共働き世帯も多い現代にあった価値観を、おままごとを通して教えてあげてはいかがでしょうか?

先生ごっこ

幼稚園・保育園に通いだしたら、先生ごっこを始める子どもも多いです。家庭とはまた違った、先生と生徒という組織での関わりを認識できるでしょう。また子どもが園でどのように過ごしているのか、先生がどのように子どもと接しているのか、先生ごっこを通して知ることができるかもしれません。

お店屋さんごっこ

お店屋さんごっこでは、どんなお店を選ぶかによって遊び方が大きく異なるものです。いろんなお店屋さんごっこをすることで、多様なコミュニケーションの取り方を学べるかもしれませんね。

乗り物ごっこ

電車ごっこやバスごっこなどの乗り物ごっこでは、店員さんとお客さんがメインとなるお店屋さんごっこよりも複雑な遊びが楽しめます。運転手さんや乗客だけでなく、車掌さんや駅員さん、売店の店員さんなど役のバリエーションが豊富です。
また駅や車内など、舞台となる場所もさまざま。乗り物ごっこを行っていく中で、豊かな想像力を育めそうですね。

劇遊び

劇遊びでは、絵本の世界やアニメの世界、現実世界を再現します。例えば、お姫様になりきって王子様と出会ったり、戦隊ヒーローになりきって悪者と戦ったりなど、劇遊びはお遊戯会の劇の練習や演劇にもつながるでしょう。

ごっこ遊びの効果

ごっこ遊びをすると、どのような効果が期待できるのでしょうか?

コミュニケーション能力を養う

お友だちや大人とごっこ遊びをするときは、相手にどんな役をやってほしいのか、自分がどんなことをやりたいのか伝えることが必要になります。そうした相手とのやり取りの中で、コミュニケーション能力を育てていけるでしょう。
また子ども同士で遊ぶ場合は、やりたい役がかぶってしまうことも多いです。お互いに譲らずけんかになることも少なくありませんが、そうしたぶつかり合いの中で折り合いのつけ方や協調性を学んでいけるはずですよ。

社会のルールを学べる

おままごとの世界は、小さな社会となっていて、現実の社会と同じようにルールが存在します。料理をするのはママ、子どもはお手伝いするなど、子どもの考えたルールに従って遊ぶことで、社会性を身に着けることができるかもしれません。

言語力を育む

ごっこ遊びは一人でするだけでなく、大人やお友だちなどを巻き込んで楽しむもの。そのため、言葉でのやり取りが必要になります。自分の中の世界観や相手にやってもらいたい役、自分がやりたいことをなどを相手にわかるように伝える努力をすることで、言語力を鍛えることができるでしょう。

記憶力を培う

大人の言動などを観察・記憶しておかなくては、ごっこ遊びをするのは難しいですよね。多用なごっこ遊びをすることで、観察力や記憶力を育てることができるかもしれません。

表現力を伸ばす

ごっこ遊びでは、それぞれの役になりきって遊ぶもの。言葉はもちろん、仕草や行動まで一生懸命子どもは演じることでしょう。お医者さんや先生など実際に見たことがある人はもちろん、恐竜など実際に見たことがないものにも全身を使ってなりきることで、表現力を伸ばせるはずです。

想像力を伸ばす

ごっこ遊びの世界観を作るには、想像力が必要になります。現実とは違う世界を作り、その世界の中でストーリーを編み出すことで、子どもの想像力は育まれていくのではないでしょうか。

心が発達する

ごっこ遊びでお友だちなどとコミュニケーションを取りながら遊ぶことで、思いやりの心を養うことができるかもしれません。例えばおままごとの最中、赤ちゃん役の子どもが泣いていると「お腹が空いたのかな?」などと相手の気持ちを考えて次の行動を決めるはずです。
また「赤ちゃん役のお友だちが泣いているけれど、遊びの中で泣いているふりをしているだけで、本当に泣いているわけじゃない」といったことも理解できるようになるので、ごっこ遊びは現実と虚構の違いを認識することにもつながるでしょう。

ごっこ遊びのポイント

子どもがっごっこ遊びを楽しめるよう、どのようなポイントに気を付ければいいのか気になりますよね。

環境を整える

子どもがごっこ遊びを楽しみやすいよう。環境を整えてあげることが大切です。おもちゃに限らず、空き箱やチラシなど家庭にあるものでいいので、ごっこ遊びができるようなグッズを用意してあげましょう。
危険なものでなければ、子どもが興味を示したものの使い方を教えて、使わせてあげてもいいですね。また集中してごっこ遊びができるよう、おままごとスペースなどをあらかじめ用意しておくのもおすすめです。
一から準備する手間がかからないので、子どもがやりたいと思ったときにすぐにごっこ遊びを始められますよ。

親子で楽しむ

子どもの遊びに付き合うのは、大人にとっては大変なものですよね。ただ小さな子どもの場合、子どもだけでごっこ遊びを楽しむのは難しいかもしれません。子どもだけで遊べるようになるのは、5歳以降が目安となります。
1~3歳の子どもの場合、遊び方自体よくわかっていないケースもあるので、まずは大人がお手本をみせてあげてもいいでしょう。3歳以降の子どもには、必要な範囲でサポートをしてあげるといいですね。
親子でごっこ遊びをするときは、子どもが主役だということを忘れないようにしましょう。つい親のペースで展開を進めたくなるかもしれませんが、親はあくまでサポートに徹し「次は何が起こるのかな?」などと声掛けをしながら、子どもに話を引っ張ってもらってくださいね。

生返事をしない

ごっこ遊びは、子どもとの大切なコミュニケーションの機会のひとつです。言葉のキャッチボールを繰り返すことで、子どもは言葉の意味を理解し、自分で使いこなせるようになっていくもの。
子どもの語彙を増やすためにも、生返事で言葉のやり取りをないがしろにしないようにしましょう。

世界観を壊さない

ごっこ遊びをしながら、子どもはどんどんイメージを膨らませて世界観を作り上げていきます。余計な口出しをして、大人の固定観念や価値観を押し付けてしまうと、子どものイメージを壊してしまいかねません。
設定に無理があるように感じることもあるかもしれませんが、口に出さず、子どもの自由な発想を尊重してあげましょう。

声掛けは質問の形をとる

小さな子どもの場合はとくに、ごっこ遊びが上手く展開できずに困ってしまうこともあるでしょう。そんなときは、質問形式で声掛けをしてあげることをおすすめします。「バスは次はどこに行くのかな?」など、新しい展開の足がかりとなるような声掛けを意識するといいですね。
「次は動物園へ行こうか」などとという指示を出してしまうと、子どもの自由な発想を邪魔してしまいかねません。

いろんな体験をさせる

買い物に連れて行ったり、家のお手伝いをしてもらったりなど、さまざまな経験をさせることでごっこ遊びの幅も広がるもの。家庭や園以外の場所にも積極的に足を運び、電車に乗る・レストランで食事するなど、色んな場所で多くの体験を積ませてあげるといいでしょう。

さいごに

ごっこ遊びに、こんなにさまざまな効果があるとは知らなかったという人も多いのではないでしょうか?子どもの成長や発達のためにも、積極的にごっこ遊びを親子で楽しみましょう。子どもの豊かな想像力や思いがけないストーリーの展開に、驚かされるかもしれませんよ。
    この記事の著者
    ルートユーザー
    ライター
    oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者/ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。
    コメント
    コメントまだありません

    育て方・教育法の記事

    結果は0件です

    アクセスランキング

    東京都 品川区でのその他音楽の習い事東京都 渋谷区でのバレエの習い事広島県 呉市での学習塾・通信教育の習い事東京都 品川区でのバレエの習い事岡山県 倉敷市でのサッカーの習い事東京都 世田谷区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市安佐南区での英語・英会話の習い事東京都 世田谷区での空手の習い事東京都 大田区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市南区での学習塾・通信教育の習い事岡山県 岡山市北区での学習塾・通信教育の習い事東京都 新宿区での英語・英会話の習い事岡山県 岡山市北区でのサッカーの習い事東京都 世田谷区での音楽教室(総合)の習い事東京都 世田谷区でのダンスの習い事東京都 新宿区での空手の習い事東京都 大田区での英語・英会話の習い事東京都 品川区でのダンスの習い事東京都 渋谷区でのピアノの習い事広島県 広島市西区での学習塾・通信教育の習い事東京都 江東区での学習塾・通信教育の習い事東京都 渋谷区でのダンスの習い事広島県 広島市東区での学習塾・通信教育の習い事岡山県 岡山市南区での学習塾・通信教育の習い事広島県 呉市での英語・英会話の習い事東京都 江東区での音楽教室(総合)の習い事東京都 渋谷区での英語・英会話の習い事東京都 墨田区での学習塾・通信教育の習い事東京都 目黒区での学習塾・通信教育の習い事東京都 新宿区での学習塾・通信教育の習い事
    東京都 品川区でのその他音楽の習い事東京都 渋谷区でのバレエの習い事広島県 呉市での学習塾・通信教育の習い事東京都 品川区でのバレエの習い事岡山県 倉敷市でのサッカーの習い事東京都 世田谷区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市安佐南区での英語・英会話の習い事東京都 世田谷区での空手の習い事東京都 大田区での学習塾・通信教育の習い事広島県 広島市南区での学習塾・通信教育の習い事岡山県 岡山市北区での学習塾・通信教育の習い事東京都 新宿区での英語・英会話の習い事岡山県 岡山市北区でのサッカーの習い事東京都 世田谷区での音楽教室(総合)の習い事東京都 世田谷区でのダンスの習い事東京都 新宿区での空手の習い事東京都 大田区での英語・英会話の習い事東京都 品川区でのダンスの習い事東京都 渋谷区でのピアノの習い事広島県 広島市西区での学習塾・通信教育の習い事東京都 江東区での学習塾・通信教育の習い事東京都 渋谷区でのダンスの習い事広島県 広島市東区での学習塾・通信教育の習い事岡山県 岡山市南区での学習塾・通信教育の習い事広島県 呉市での英語・英会話の習い事東京都 江東区での音楽教室(総合)の習い事東京都 渋谷区での英語・英会話の習い事東京都 墨田区での学習塾・通信教育の習い事東京都 目黒区での学習塾・通信教育の習い事東京都 新宿区での学習塾・通信教育の習い事
    oriori
    orioriの最新情報を受け取ろう!
    SNSをフォローしてね!
    oriori
    twitterシェアfacebookシェアlineシェア