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運動神経は遺伝するの?子どもの運動神経を伸ばす9つの方法

oriori編集部
2020/02/25 05:02
子どもには運動神経がよくなってほしいものですが、自分自身運動が得意でないと子どもに遺伝するのではないかと不安になってしまいますよね。ここでは運動神経と遺伝の関係や運動神経を伸ばす方法をご紹介します。子どもの運動神経が発達する時期も、参考にしてみてくださいね!

子どもの運動神経が発達する時期

子どもの運動神経はいつごろから発達するものなのでしょうか?まずは運動神経のメカニズムからご紹介します。

運動神経のメカニズム

「運動神経がいい」というのは、自分のイメージした通りに身体を動かせることをいいます。走る・飛ぶ・投げるなどの基本的な動作がバランスよくこなせる状態ともいえるでしょう。一方「足が速い」「力が強い」だけでほかの動作が不得意な場合は、運動神経がいいとは言い難いですね。
人の身体は、脳から出る指令が脊髄、末梢神経、筋肉の順に伝わることで動くもの。その指令は、身体の中の神経細胞から神経細胞へと電気信号で伝わっていきます。この神経回路こそが「運動神経」であり、身体の中に運動神経という名前の神経が通っているわけではないのです。
身体を動かすための電気信号が伝わる神経回路は、新しい経験を重ねることで増えていくものです。多くの回路ができるほど、運動神経は良くなっていくでしょう。

ゴールデンエイジは3~14歳ごろ

人間の神経回路は、5歳頃までにおよそ8割、12歳頃にはほぼ10割形成されるといわれています。その前後の時期を含め、子どもの運動神経を伸ばせるゴールデンエイジは3~14歳頃だとされているんですよ。
運動神経が未発達な3~8歳頃は「プレゴールデンエイジ」ともよばれ、さまざまな遊びやスポーツを通していろんな動きを経験することで、新しい神経回路が作られ、運動神経を伸ばすことが期待できます。
ただ「ポストゴールデンエイジ」ともいわれる12~14歳頃にはある程度運動神経は完成されているため、この時期からの急成長はあまり期待できないでしょう。子どもの運動神経を伸ばすためには、小さなころから身体を動かす習慣を付けることが大切ですね。

運動神経は遺伝する?

親の運動神経がよければ子どもも運動神経がいい、逆の場合は子どもも然りかと思い込んでいる人も多いですが、本当に運動神経は遺伝するものなのでしょうか?

遺伝で運動神経は決まらない

世界で活躍するトップアスリートの親は、必ずしもアスリートとして成功しているとは限らないもの。むしろ一般家庭出身の有名アスリートも多数です。運動神経は、さまざまな動きを経験すればするほど育まれていくものなので、遺伝よりも環境が与える影響のほうが大きいといえるでしょう。
また一度作られた神経回路は一生ものだといわれていて、例えば長年自転車に乗っていない人が久しぶりに自転車に乗ったとき、難なく乗りこなせるというのも「自転車をこぐ」という行動を脳が記憶しているからなのだとか。
老化による筋力の衰えなどが原因で、自転車に乗れなくなることはありますが、それは運動神経とはまた別の話だとされています。

足の速さには遺伝の影響もある

足の速さは、運動神経だけでなく筋肉の質や骨格の違いによっても左右されるものです。親の遺伝の影響が大きい身体的特徴が、足の速い・遅いを決める一因となっているため、足の速さには遺伝の影響もあるといえます。
ただ足が速くても運動神経が悪い人はいるので、混同してしまわないよう注意してくださいね。

子どもの運動神経を伸ばす方法

子どもの運動神経を伸ばすには、どのような方法が効果的なのでしょうか?

さまざまな運動・スポーツに触れる機会を持つ

子どものスポーツの才能を開花させたいと、小さなころから本格的にスポーツに取り組ませる家庭も少なくありません。ただ子どもにスポーツの英才教育をしたいのであれば、初めから本格的にスポーツをさせない方がいいという意見もあります。
とくに2~5歳頃の小さな子どもの場合、厳しい練習に耐えるのは大変で、下手をするとスポーツが嫌いになってしまうかもしれません。身体を動かす習慣を付けるため、まずは遊びを通して「運動は楽しい!」という意識づけをしてあげることをおすすめします。
かけっこやボール遊びなど、単純な運動や遊びから身に付けられる基本的な運動動作は多いもの。さまざまな動きをそつなくこなせるようになることは、大きくなってから本格的にスポーツを始めたときにも有利になることが期待できるでしょう。
子どもは好奇心が旺盛なので、一つの運動やスポーツだけでなく、色んなものに興味を示すものです。「飽きっぽい」「集中力が足りない」とネガティブにとらえず、子どもがさまざまな運動やスポーツに触れる機会を大切にしてあげましょう。

複数の習い事に通わせる

小さなころから身体を動かす習い事をさせるのも、運動神経を伸ばすのにおすすめの方法です。このとき、ひとつのスポーツや運動だけでなく、複数の習い事を取り入れるのがポイントだといわれています。
水泳や体操、トランポリン、ダンスなどはもちろん、リトミックもおすすめの習い事ですよ。

公園の遊具を活用する

公園はさまざまな遊具がありますが、それらで遊ぶことでいろいろな動きを経験することができるでしょう。例えば滑り台なら「階段を登る」「滑る」、ブランコなら「こぐ」「バランスをとる」など一つの遊具でいくつもの動きを身に付けられるでしょう。
またたまには足をのばして、違う公園に行ってみてもいいですね。同じ遊具で遊び続けるよりも、違う遊具にも挑戦したほうが、学べる動作が増えますよ。

昔の遊びを取り入れる

昔ながらの遊びを取り入れてみるのも、運動神経を伸ばすのに効果が期待できます。鬼ごっこやゴム飛び、竹馬などの昔の遊びにはさまざまな動作が必要になるもの。また運動と認識していない人も多いかもしれませんが、めんこもおすすめですよ。
めんこを上手に投げるには、肩をしっかりと使う必要があります。そのため、物を投げるトレーニングにぴったりなのだとか。実際、野球のトレーニンググッズとしてめんこが販売されているというのだから驚きですよね。

何か成功したら褒める

子どもに限らず、大人も褒められると嬉しいものですよね。運動だけでなく、子どもにやる気を出してもらいたいときには褒めるのがおすすめです。褒められると「もっと褒められたい!」と褒められた運動を繰り返したり、もっと難しいことに挑戦したりと運動に前向きになれるでしょう。
子どもを褒めるときは、ハグなどのスキンシップを交えて大げさに褒めるといいですね。気恥ずかしいかもしれませんが、子どもが「褒められている」と感じやすくなりますよ。

無理矢理運動させない

子どもが運動を嫌がるときは、無理強いしないようにしましょう。運動神経を伸ばしたいからと、運動やスポーツを強要してしまうと、身体を動かすことに対して苦手意識を抱いてしまう可能性があります。
とくに小さな子どもの場合は、まず「身体を動かすのは楽しい!」という意識づけをすることが大切です。子どもが嫌がってなかなか運動をしてくれないときは、子どもが楽しんで取り組めるよう、運動方法を変えてみてはいかがでしょうか?
また運動好きな子どもでも、日によって気分が乗らないというときもあるものです。そんなときは思い切って運動をお休みして、1日のんびり過ごしてもいいかもしれませんね。

子どもに運動に対する恐怖を植え付けない

子どもが新しいことに挑戦していると、親はついハラハラして口や手を出してしまいたくなりますよね。しかし子どもが頑張って身体を動かしているのに「危ないよ」「怪我しちゃうかもしれないよ」などと恐怖心を煽るようなことをいうのは控えましょう。
親の心配の言葉が、子どもに運動への恐怖心を植え付けてしまう可能性があります。親にとっては何気ない一言でも、子どもの心に残ってしまうことは少なくありません。本当に危険な行動をしているときは注意が必要ですが、そうでない場合はぐっとこらえて見守ってあげるようにしましょう。

親子で運動を楽しむ

子どもの運動神経を伸ばしたいなら、親子で一緒に運動を楽しんでみてはいかがでしょうか?親といっしょに身体をたっぷりと動かしながら遊ぶのは、子どもにとってとても楽しいもの。お相撲やボール遊び、ちゃんばらに肩車などいろんな遊びに挑戦してみてくださいね。
家事や育児、仕事にと忙しい日々を送っている人にとって、子どもといっしょに運動する時間を作るのは大変かもしれません。ただそうした運動の時間を作ることは、大人の運動不足解消やストレス発散にもつながるのではないでしょうか?

お手伝いをさせる

子どもに家のお手伝いをさせることも、運動神経を伸ばす助けとなるはずです。お茶の入ったコップをこぼさないで運んでもらうにはバランス感覚が必要になりますし、荷物持ちは腕の力を上手に使うトレーニングになることでしょう。
「お手伝いさせるよりも自分でやった方が早い」「子どもにはまだ難しく、失敗するかもしれない」などと考えて、子どものお手伝いの機会を減らさないであげてくださいね。
また子どもがお手伝いをしてくれたら「ありがとう」「助かったよ」とお礼を告げると、次からもお手伝いにやる気を出してくれるかもしれませんね。

さいごに

身体を動かすことが好きな子どもになってほしいなら、子どもの運動神経を伸ばしたいという気持ちが先行し、子どもの意思を無視して運動を強制しないように注意しましょう。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、まずは子どもに運動を楽しんでもらうことが大切ですよ。
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    ライター
    oriori編集部。現在総勢6名で企画・取材・原稿作成・記事編集を行っています。編集部員は、習い事検索メディアのプロデューサーや自身も子どもを持つフリーランスで活動していた編集者/ライターなど、子育て・知育・教育全般に詳しいメンバーが集まっています。
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