人は都市伝説を信じたくないと感じても、特に身近なことがネット上で話題になってしまうとついつい、気を取られてしまうのが本音です。特に小学校受験といったナイーブな情報などがネット上で流れたときには、情報源に関わらず信じてしまいそうになり、気持ちをかき乱されるものです。時には悪意に満ちた情報を流している人もいるので、それに右往左往するのはナンセンスなことだと、まずは親が先に気づいてください。

それでも、何とか志望校に合格させたいと願う親ほど、敏感にお受験にまつわる噂話には、耳を傾けてしまうものです。これはある程度は仕方のない話ですが、得てしてプラスには働かないものです。ママ・パパは、そこを冷静に考えられるようにしておいてください。困ったときには、塾の関係者や信頼の置ける先輩ママ・パパに相談をして真偽を仰げばよいのです。

お受験関連の噂や都市伝説的な内容は、シーズンに入れば必ずネット上で流れ出します。これを噂と知りながら、口伝えで仲間に広げてしまいついつい、親の間で当たり前の情報のようになってしまうのは、困った話です。正直なところ、一番多い内容としては親の年収によって合否が分かれるというような、低いレベルの噂話です。このような低俗な内容を流す人に気持ちを動かされるのはナンセンスな話だと割り切ってください。

純粋な人ほど、このような内容の書き込みを目にしたときには、心が傷つくものです。一般的な家庭の子どもを受験させようと頑張っている場合には、「どれだけ頑張ってもむりなのか？」と、思い悩んでしまいますよね。

普段から小学校受験に対して真面目に取り組んでいる人に水を差す、悪質な書き込みでしかありません。受験に対して真摯に取りすべては根拠のない不確かな内容ばかりなのでで、それに心を乱されないようにしてください。

受験に挑むママ・パパに気をつけていただきたいことは、お受験の世界に流れ込むマイナス情報を信じて、受験を断念したり、急な方向転換をしたりするようなことです。決してそのようなことがないようにしていただきたいです。たとえば、親の年収レベルのみで合否を決めるような学校は存在しないと言い切れます。当たり前の一般論ですが、正式に受験をして合格さえでき、指定日までに入学金や授業料を支払えば、世帯収入の多い少ないに関係なく合格者としてなんの違いもありません。目の毒になるような噂話を見聞きすることは、親としてのテンションを下げることにしかなりません。

子どもの受験本番の日まで伴走するような気持ちを傾けるのが親の務めです。常に真剣に小学校受験に取り組んでいるからこそ、嫌な噂話には、心が揺れるわけです。そこは仕方のないこととして割り切って前進をしてください。

一昔前の風潮をそのまま受け継いだように、今でもお受験は「コネやお金」が通用する世界だと言わんばかりの書き込みも後を絶ちません。それを見て、テレビドラマで見るような光景を想像してしまう親もいるかもしれません。それでも実際の合否を決めるのは積み重ねてきた努力による実力の差です。それが合否を決めるのです。現実に兄弟が在学中、親が卒業生という「コネ」があっても成績が悪いと合格が出来ないのがお受験の世界です。これが今の世の中での当たり前の風潮です。テーマ的に面白い話題ではありますが、それを決して鵜呑みにしないようにしてください。