赤ちゃん時期を過ぎて自我が育ち始める6歳前後の男の子というのは、とにかくわんぱく盛りです。女の子の中にも、元気過ぎるタイプの子供はいますが、男の子はそれを超えて本当に遊びたい盛りでエネルギーに満ち溢れているという印象を受けます。実際に、そのようなタイプの子供を小学校受験に向き合わせるのは、相当な向き合いが必要になると思えてなりません。

元気過ぎる子供のお行儀問題は、時間をかけて解決しなければいけない部分です。つまり元気だけならまだしも、もし素行が悪いとなれば、その「素行」の悪さが小学校受験ではネガティブに評価されてしまう可能性が高いからです。親としては、そこまで考えておくのが当たり前のことだと言えます。

男の子を育てる中でお行儀やマナーは、ついつい後回しになります。親がかなりの気持ちを持って挑まなければ、身につかないことがほとんどです。男の子にすれば、そんなことはどうでも良いと考えるのが当たり前です。それよりも遊びたい、動きたい！という欲求の方が上回るのは仕方がありません。

それでも小学校受験を見据えたときには、ある一定の時間だけでも落ち着きを保つことから訓練をしなければいけません。これは至難の業と言わざるを得ません。ただ一つ、親として心得ておいて欲しいことがあります。それは、お行儀が悪いのは、断じて子供のせいだけではありません。もちろん、持って生まれたその子どもの性格もあります。そして親が作る家庭環境に問題がないのか？ということにもぜひ、目を向けて考えて欲しいと思います。

もし子どものお行儀が気になるようであれば、家庭生活の細かなところから、見直すことが必要です。

細かなことまで目を向けると、例えば食事中に物を口の中に入れた状態で喋らないことを徹底できているでしょうか？これは大人になってからも守らなければいけないマナーです。子どもが生活していく上で常識的な部分を正していくことで、ずいぶんと落ち着きを取り戻せる場合も多いのです。

まずは、元気過ぎる男の子に対しては「してはいけないこと」を教えることが肝心です。

小学校受験を考えたときには、学ぶことが多いのは確かなことです。それ以前にすべてのことに集中をして取り組むためには、落ち着きを手に入れることが大前提です。

塾に通えば何とか結果につながる、と考えている親も多いのです。それでも塾では受験に関するテクニック以外の躾（しつけ）には、なかなか指導が行き届かない場合がほとんどです。それは家庭で是正するべき問題だと判断されるからです。

そう考えると男の子で活発なタイプの場合には、改善すべきことが山積みになるのも仕方のない現実です。思い切って、マナー教室に通わせて落ち着きを何とか取り戻せたという例もあるほどです。このあたりの選択は、親が慎重にするべきことなのです。

元気過ぎる男の子でも、きっと親が愛情を持って説明をすることで必ず人の話を最後まで聞けるようになります。そして人が話しているときには動き回らず、人の目を見て話を聴くというルールを作ってみてください。

それが一度でもできれば、大げさに褒めてあげることで子供は少しずつ、それが良い行いであることに自分で気づいていけるようになります。

元気過ぎることがマナー違反で、問題行動と捉えられないためにも、家庭教育の中で精一杯出来る範囲で声をかけるなど、努力を怠らないようにしていきましょう！