早期教育というのは、周りに足並みを揃えて我が家も！という動機はあまり歓迎されないものです。その理由としては、そもそも早期教育も小学校受験に関しても「個人的なこと」であり、各家庭の教育方針に基づいたものであるべきだからです。まずが子供の資質や性格を見極めた上で早期教育の必要性や最終的な目標を決めれば良いのです。

年中児になると小学校受験を考える家庭では、「そろそろ本格的な準備を」と考えるものです。だんだんと手が掛からなくなるが故に、将来的な小学校生活やそれ以降のことまで、親としては考えられるようになり、お受験準備の期間としては、少しも早くないタイミングであることがわかります。

そのときにはまずは、お受験塾に通うための価値観を親の中で定着させてください。お受験塾以外にも、子どもの年齢的には適しているお稽古事が世の中にはたくさんあります。小学校受験に関わらず教養の一環としての幼児教室もたくさんあります。そこであえて、お受験の方向にシフトしていくということは、親も全力で子供を後押しできる環境を整えないといけないということなのです。

理想的な形としては、幼い頃から習い事は「文武両道で！」と考えてしまうところです。それでも、昨今の小学校受験事情を見渡した場合には、ある程度の期間を持って準備をしなければ合格圏内にたどり着けないのが小学校受験の世界なのです。

もちろん親のサポートが手厚かったり、親以外のサポートを期待できる場合には両立することはできると思いますが、そうでない場合には、ある程度の覚悟がない限り、どうしても準備期間はお勉強一辺倒になってしまうのは、仕方のないことなのかもしれません。もしかしたら、なかなか親が描く理想通りの形にはなりませんが、目標を達成させるために必要なことだと理解しておいてください。

小学校受験を真剣に考えたときに大切なのは、周囲に流されないようにすることです。小学校受験を検討している多くの親は、子どもが4歳児になると本格的にお受験塾を選択します。あくまでの志望校やお受験準備期間を決めるのは、親の役割です。また、どのような学校を候補として選ぶかは、ご家庭の教育方針や子どもの特性が軸になります。そこで周りに流されるようなことだけは断じて避けるようにしてください。

子供側からの視線で考えると小学校受験というのは大決断です。幼い4歳児が初めて通う受験塾はストレスを強く感じる場所かもしれません。まずはその子供が、無理なく通えることが大前提です。

泣きながら親に手を引かれて通うというのが、たいていの場合ありがちな状況です。しかしながらそこを乗り越えるというのは、家族の結束や困難を乗り越える経験といった意味では素晴らしいことと言えると思います。

小学校受験専門の塾では子供の眠っている能力を限界まで引き出す手伝いをします。時には叱咤激励の言葉が飛び交い、子供の心も折れてしあう場合もあります。それは親が後からフォローをしてあげるべきことなのです。まずは子供のモチベーションを親が努力をして保つ必要があります。

最初のうちは「親子で今日は電車に乗ってお教室に行く」という単純なイメージで十分です。あまり堅苦しく考えずに今の年齢の遊びの延長にお受験準備があると、捉えるのが理想的です。中にはお勉強が嫌い！というタイプの子供もいます。机の前に座って集中をすること自体に無理がある場合には、いきなりのお受験塾は厳しい面も多々あります。まずは「慣れ」をどの程度でこなせるか？が今後の通塾にかかわってきます。

自分の子供に合うものを選んであげられるのは親だけなのです。小学校受験を決めた以上は親も責任を持って最後まで駆け抜ける覚悟が絶対的に必要です。泣いてしまう日も、通塾を拒否をする日もあります。

そこで、子供の心と親の気持ちをどのように折り合いをつけるのか？がこれからの肝心なことです。子供がお受験期間を過ごすためには、親もある程度の犠牲を払うということは否めません。そこを真摯に考えられることが、お受験への第一歩と考えてみるのはどうでしょうか？