子どもの習い事としてやるバレエレッスンではどんなことをするのでしょう。

幼児向けのクラスは他の運動系の習い事と同様に約６０分間行われ、原則数人～十数人のグループレッスンです。

バレエのレッスンでやることは、教室によって多少変わってきますが、ここでは幼児向け（初心者対象）の基本的なレッスンの内容をご紹介します！

バレエは見た目とは裏腹にそれなりに激しい運動になります。本格的なメニューを始める前に準備運動をすることからレッスンは始まります。

バレエは基本的に全身の筋肉、関節をよく使いますので、ストレッチを行ったり、アキレス腱を伸ばしたり、股関節を動かしたりします。このウォーミングアップでは、怪我防止のために行うことが目的ですが、教室によっては、簡単な筋力トレーニングを行ったりもします。

また、バレエでは体の柔らかさが特に必要になるため、脚を高く上げたり、腰を大きく反らせたりと念入りにストレッチをし、柔軟性を高めます。

バレエ漫画にもよく出てくる通り、バレエレッスンと言えば、長い棒に人が並び、手を添えて足を伸ばしているイメージがありませんか？このような練習を“バーレッスン”と呼びます。

これは、体を支えながら、基本的なバレエの動きを練習するためのレッスンです。手足の繊細な動きを必要とするバレエでは、このような基本的な動きを確認する練習を非常に大切にします。

バレエでは日常生活のようにただ立つだけではダメで、バレエで映えるような立ち方などもしっかり先生が教えてくれます。これが姿勢の良さに繋がるのですね！

バレエ教室では、体の動きを自分で確認できるように大きな鏡が教室内にあります。この鏡に向かって行う練習をセンターレッスンと言います。バレエの基本的な足の運び方やジャンプやターン、ステップの練習などを先生に倣って行うのですが、「これこそバレエ！」という動きが多く、子どもたちも非常に楽しんで行っています！鏡を使って自分自身の動きを確認するのはもちろんのこと、自分の番ではないときには、お友達の動きをよく見ることが良く求められます。

 

また、動きを覚えてきたら曲を流しながら踊る機会もあり、子どもたちはまるで自分がプロバレリーナになったかのように楽しんで踊ります。

バレエの習うとどんな良いことがあるのでしょうか？もちろん将来バレリーナを目指している子どもたちもたくさんいるとは思いますが、将来他の道を選択する子どもにもたくさん良いことがあります。

バレエはやはり綺麗な仕草や姿勢がベースに必要とされています。それ故に、レッスン中も立ち方ひとつからしっかり指導が入ります。力は入れているけれど、ガチガチな印象はなく、自分が楽に入られる状態が理想とされており、普段からこのような姿勢でいると、見た目的にも本当に美しくなります。最初は指導を受けていた子どもたちも、回を重ねるごとにだんだん慣れてくるので、その立ち振る舞いや姿勢が日常になります。これは他の習い事では得られない大きなメリットになるのではないでしょうか？

立ち姿での指導に代表されるように、バレエでは体に力を入れることが求められます。それも特に腹筋や背筋などをよく使うような指導も多いです。腹筋や背筋は人間の体の中でも筋肉量が多い部位のため、そこに力を入れるということは、カロリー消費も多いということです。また、腹筋・背筋が鍛えられたら、基礎代謝も上がり太りにくくなります。全員がこのメリットをうけられるわけではありませんが、バレエをすることで、しない時と比較した場合には、スタイルが良くなるということはあるのではないでしょうか？また、実際のスタイルに変化はなくても、「見た目」上美しく見えることを求められるバレエを行うことで、「スタイルが良く見える」ということはあると思います。

バレエをやると柔軟性が上がります。特にストレッチをしっかりやるため、関節の可動域が広がったり、筋肉がしなやかになったりします。また、全身運動により体幹が鍛えられます。

日常の怪我の原因の多くは、関節の可動域の限界を超えたり、アンバランスは体系による歪によるものです。それらが怪我の原因が、バレエを行うことで解消され、結果として怪我自体減っていくと言われています。

これはリトミックやダンスと同じメリットになりますが、バレエを長うことでリズム感がつきます。バレエは音楽に合わせて体を動かす必要があるため、リズムを捉えることは不可欠です。それを練習することにより、リズム感がつくのではないでしょうか。

流れる音楽はクラッシックが主であること、そしてバレエの動き自体何かを表現しているという特性から、子どもたちの芸術性が磨かれると言います。

バレエの演目にはストーリーがあります。あの有名な「白鳥の湖」は、「魔法で白鳥に姿を変えられたお姫様を救おうとする王子の愛の物語」です。つまりバレエではその物語内に出てくる登場人物が割り当てられ、それを演者は表現する必要があるのです。そのために、物語の背景を感じ、その登場人物の心情を理解することが必要です。踊りを通してそれらを表現するというのがバレエですので、発表会などを行う場合には、高いレベルでの表現力が備わっていきます。

バレエの演目は登場人物が非常に多いため、お友達と協力して演技を行います。また、「自分がやりたい役ができない」といったシーンやその逆のシーンもあります。そのような状況を経ながらも一つの会を作り上げることをするため、自然と社会性や協調性が身に付いていきます。

バレエの習い事を始める前に、費用についても知りたいですよね？

バレエは月謝が他の習い事と比べて高い場合が多く、消耗品であるシューズやレオタードなどのバレエ用品は必要に応じて買い直さなければなりません。

それでは小学校入学前の幼児がバレエを習う場合、項目別に掛かる費用の例をご紹介します。

バレエ教室に入会させるときに、最初に入会料なるものがあります。大体月謝の一月分位が目安のようです。ただ、もちろん無料の教室もありますし、入会キャンペーンがあるケースもあります。

バレエの月謝は約5,000円～15,000円前後と大きな開きがあります。頻度も週１回～2回のことが多いです。もちろんレッスン内容や通う日数にもよりますが、大体これくらいだそうです。

バレエには発表会というものがあり、塾でいう試験、スポーツでいう試合のように日頃のレッスンの積み重ねを表現する場所として設定している教室が多いです。発表会を楽しみにしているママ・パパもいらっしゃるのでは？

ただ、実はその発表会がかなりお高いのです。大体年に1回ほどの頻度で開催されるのですが、会場費用など開催に関わるコストを参加者で案分するような形式のため、「出演費」という形で費用を支払うことになっています。

発表会に出るために衣装を準備しなければなりません。レンタルする人も購入する人もいますが、大体数万円は掛かりそうです。特に衣装に合わせたタイツなども含めて購入することになるため、費用はバカになりません。

お教室によっては、先生へのお礼金や発表会でのお花の準備、発表会のDVD購入費や合宿費用など様々な費用が掛かってしまいます。

さらに、バレエ教室自体が、楽団として活動している団体の下部組織として在る場合には、後援会費のような費用が掛かるケースもあります。

一つの事例ですが、東京都のバレエ教室に通わせている7歳女子の場合、年間に掛かる費用は約30万円でした。

月々にならすと25,000円です。幼児の習い事に掛ける月の合計費用がおおよそ10,000円ということを考えるとやはり高いですね。

しかしメリットを考えるとこれは果たして本当に高いのでしょうか？また、小規模教室や市区町村でやっていることもあり、月1万円以下でやれるバレエ教室も増えてきています。

まずは親子でバレエを見に行くことから始めるのもよいかもしれませんね！