【2020年最新版】モンテッソーリ教育とは?世界で活躍する才能を育む教育法
モンテッソーリ教育の始まり
モンテッソーリ教育とは、20世紀初頭にイタリア初の女性の医学博士号を取得した「マリア・モンテッソーリ」によって確立された教育法です。元々は障害児の治療教育として行っていたものを、ローマの貧困家庭の子どもたちに対して応用展開したところ、学習成果において高い成果があがったため、その手法をさらに研究・開発されたものです。モンテッソーリ教育と聞くと、「英才教育」「早期教育」というイメージを持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?実は、モンテッソーリ教育の中には、マリア・モンテッソーリが大学時代に学んだ「哲学」「感覚教育」「知的・発達障害者教育」「生理学」「精神医学」などのエッセンスが盛り込まれていることから、単なる英才教育というよりは、子どもの自立性や責任感、他者への思いやり、ラーニングアビリティなど、子どもの内面・素地を育む教育手法なのです。日本でモンテッソーリ教育を広めたのはベラ・アルウィンという人物だと言われており、彼女は1916年に玉成幼稚園(東京都杉並区)を創っています。
モンテッソーリ教育をうけた有名人
“You can’t understand Google unless you know that both Larry and Sergey were Montessori kid,”(ラリーもセルゲイもモンテッソーリ教育で育った子どもであることを知らなければ、Googleを理解することはできない)
モンテッソーリ教育の特徴
さて、モンテッソーリ教育の始まりや人を育てた実績などはご紹介させてもらいましたが、モンテッソーリ教育の特徴についてご紹介します!
モンテッソーリ教育では、主役は子どもたちです。子供たちがそれぞれ自分自身でやることを自由に選び、集団行動ではなく個別活動をします。大人は何かを教えるというよりは、子どもたちが好きなことを選び、取り組むことができるように環境をしっかりと創り上げることをします。
子どもは、月齢や年齢によって「好きになること」や「興味をひかれること」が次々と移り変わるため、子どもの発達段階に応じた教具が用意されていること、つまり環境をしっかりと整えることが重要とされています。環境準備とは、単に教具が準備されているということだけではなく、子どもたちが安心しておしごとに取り組むことができるように教室内を清潔に保つことや、余計な雑音がないような場所を準備すること、そして子どもたちが自ら教具を確認し手に取ることができるように子どもの目線での教室設計をすることなどが必要となります。
そのような環境の中で、子どもはお互いに学びあい、年上の子のやっていることを見て学んだり、年上の子が年下の子の面倒をみたりして、子ども間で学びあいます。「教えないことによる教え」これこそがモンテッソーリの特徴と言えるでしょう。
また、教具と呼ばれる木製の玩具を使うこともモンテッソーリ教育の大きな特徴です。 この教具には、円柱や棒、階段やタンス型、分銅のような形など様々な種類があり、高さ・太さ・重さ・質感を実感しながらおしごとを行うことができます。
さらに、遊び方の種類も多様で、そもそも遊び方自体が決まっていないものもあるため、教具によって、五感を刺激したり、数量の概念理解を助けたり、空間把握能力、認知能力、倫理的な思考、三次元的考察力を育んだりと、おしごとを通じて楽しみながら身に付きます。
モンテッソーリ教育って具体的に何やるの?
モンテッソーリ教育を行っているプレップスクールを例に、具体的に何をやるのか?どんな流れで行うのか?をご紹介いたします!
まず登園すると、先生にご挨拶をします。ご挨拶が終わると、自分で外履きを脱いで靴箱に入れます。カバンがある場合には自分で所定の場所にカバンを置きます。
ここまでの身支度は、2歳クラスになるとほぼ全て自分で行うようになります。その後いよいよおしごとの時間です。子どもたちは、教具置き場から自分のやりたい教具を選び、自分の机まで運びます。そしてその教具を使い、満足するまでおしごとを繰り返し行います。満足したら使っていた教具を自分で元の場所まで運び、片付けます。3~6歳のおしごとの時間は、午前中に約2~3時間、午後に2時間ほどの活動時間を設けることが理想とされていますが、それよりも少ない園も多いです。 おしごとの具体的な内容は以下のようなものがあります。
他にも様々あり、子どもたちは自分でそれらを選んで活動を行います。 以上が主なモンテッソーリ教育の活動です。もちろん集団行動も重要なので、お歌の時間や体操など、みんなで一緒に行う活動をしている園も多いです。
いかがでしたでしょうか?これでモンテッソーリ教育の概要は知ることができたのではないでしょうか。園によっては説明会や体験などもありますので、まずはモンテッソーリ教育を行っている幼稚園や保育園などに行ってみたり、ホームページをご覧になることをお勧めします。